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心掛け

今の職場に就いてもうじき丸7年になる。
最初の一年は5-12歳児と、そのあとの3年半は13-17歳の思春期の子供達と、そして過去2年半は成人と働いている。
同じ精神科でも扱う年齢層で病状の特色も治療方針も随分と異なる。子供の場合はほとんどがトラウマの最中か直後で、そのストレスに対処できなくて、暴力的行為に出たり、自殺願望を抱いたりしてやってくる。成人の場合はトラウマケースもあるけれど大部分が進行した精神病の症状の改善を目的としてやってくる。

どの年齢層との仕事も充分にこなし、与えられた仕事・責任はマスターしたなあ、と思っていた。

現在の病棟は大変に人間関係が良く楽しいし、患者さんと接している時間は勤務中最も充実した幸せな時間だ。でも、この仕事はもうマスターしたから、違う環境に行っても良い頃かなあ、と内心思っていた。

ところが、今日ふとしたことから、仕事に対する自分の満足度は働く環境とはやっぱり関係ないなあ、と改めて気が付いた。

今日、私に課されている仕事ではないけれど、やってみたらとっても理想的ということを自然な流れでふとやってみた。すると、とても大きな満足度と幸福感を覚えた。こういうやってみると理想的っていうことは、ちょっと探してみると本当は沢山あるんだよなあ、と。

円熟するとは、常に進行形で、上がりはないんだなあ、と思った。心がけ次第で、もっともっと仕事のもつ深い領域に達することができるんだなあ、と。

益々自分の仕事が好きになった。そうして患者さん達が大好きだと思うのである。

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by sakurasikibu | 2009-02-13 23:53 | 仕事場で感じたこと