あるヨギの自叙伝

今日もブログにお越しくださって本当にありがとうございます。

皆さま、こんにちは。お久しぶりです。ブログも書かないでいることが一端日常になると、いろいろとシェアをしたいことがあってもついついアップすることもなく、薫りを失ったコーヒーのように、もう人様にはお伝えするようなことでもなくなってしまった過去の出来事が積み重なるばかり。

今日は入れたてのコーヒーのように私にとってはまだ新鮮なことをひとつ。

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『あるヨギの自叙伝』



この本との付き合いは長いのです。一番初めに購入したのは今から4年半ほど前。英語版でした。素晴らしいという評判を聞きつけて手にしたのですが、2年くらい放ったままにしていました。いざ読み始めるとページが進まない!! 英語の本も普段は特別困ることなく読むのですが、この本は違いました。まず表現が古臭いのです。例えば、"yourself"を”thyself"と表記したり、頻出するインド人の長い名前の英語表記はもう読み辛いと言ったらない。オマケに注釈が各ページに多用されていて、時には注釈は全頁を埋め尽くすこともあって、とにかく私に取っては読み辛い本でした。十分の一程度を読んで、また放置したまま。
ところが一年半ほど前に強烈なメッセージを受け取り、是非この本を読め、と。再び読み始めるも、前記の理由で読み進めないまま。日本語版を購入するかと思ったけれど、NYでこの本を買うとすると送料を入れると70ドルは軽く行くな、と思うとまたためらわれ・・・。
結局、少し前に日本に一時帰国をした友人にNYまで運んでもらうことなりました(Rちゃん、ありがとー!)。しかし日本語でもこの注釈を一々読んでいるとやっぱり簡単に読み進まない。途中で他の本を数冊読み進める中、漸く今日読み終わりました。こんなに長い時間掛かって読み終えた本も他にはないですねえ。

ヨガナンダは東洋の思想を西洋に普及させた一人者として知られています。カリフォルニアに彼の建てたアシュラムもありますし、ヨーロッパ全土にも彼の教えを伝えるセンターがあります。NYにも支部があります。詳しくはこちらを。
ヨギの自叙伝というけれど、いわゆる一般に知られているヨガ(アサナ)については言及されていません。ヨガナンダ本人もアサナはほとんど実践していることもなかったようだし。この本はクリヤヨガというババジという聖者が伝えた特殊な呼吸法、瞑想がいかに人間がマーヤ(現象界、つまり人間が現実だと思っているこの幻の世界のこと)に惑わされずに、そこに真理を見出し、いかに我々の本来の姿である霊性に目覚めていくか、という話を聖書にもひけをとらない奇跡の出来事を交えて語っているのです。全編のほとんどがこの奇跡の記述と言っても良いくらいなのだけれど、人間の霊性を全く信じない人にとっては全くの眉唾ものだろうと思います。そういうことには大変関心の強い私でも、実際「うっそでしょ?本当!?」って思うことばかりです。ババジという聖者は伝説上の人物なのですが、既に何千年も生きていて、伝えるべきメッセージがある人のところにひょこりと現れる、とか。ヨガナンダの恩師がキリストばりの再誕を成し、ヨガナンダのもとを訪れ、霊界そしてそれより上の次元の世界について細かな描写をしてみたり・・(この部分はかなり面白かったです)。週の決まった曜日になると、キリストがはり付けになったときと同様の場所に傷が出来、血を延々と流すのだけれど、数日でまた健康体に戻り、このサイクルをずっと続けている女性の話。55年間、何も飲まず食わずで生きている女性の話やら・・・。

でも本を読み進めるうち、それらの真偽のほどよりもヨガナンダの絶対的な信仰心に感動させられるのです。これはヒンズー教に向けてと言うわけではなく、彼は全ての宗教を等しく大切に思っています。彼は全て元は同じところから発していると知っているのでね。彼の神を慕う気持ちには圧倒されます。そこまで神という存在、宇宙と言う存在を信じられたら、何でも起こせるのかもしれない、という気になります。

ヨガナンダの究極に願うところはやはり世界平和です。ガンジーとも親交のあった彼は次のように語っています。

世界の政治問題のますます増大する深刻化は、霊的洞察を失った人類は滅亡するという真理を冷酷に暗示している。今日では、宗教よりもむしろ科学が、物質とは不確実なものどころかむしろ実体のないものであるという観念を、漠然とながら人々に教えている。今や人間は、自己の源泉であり本質である内なる霊に帰らずに、どこに行く所があるだろうか。
・・・・・・・

ヒンズーの聖典によれば、人間がこの地球上に何度も生まれ変わってくる目的は、その幾生涯の経験を通じて、霊性のもつ無限の性質を物質的条件のもとでできるだけ豊かに表現し、かつ、物質に対する霊の支配力をより完全に表すための方法を学ぶためである。東洋と西洋は、これをそれぞれ異なった方法で学んでいるのであって、その発見したものを互いに分かち合わなければならない。神は、その子らである人間が、貧困と病苦と霊的無知を追放した新しい地球文明を築く努力をすることを明らかに望んでおられる。そしてこの霊的無知―人間が自己の神性を忘れて天与の自由意志を誤用していること―こそ、いっさいの苦悩の原因なのである。



ヨガナンダがこの本を著したのは今からおよそ60年ほど前。現状も彼が生きていた頃もさして大きな変化は見られませんね。環境破壊は一層深刻化していますしね。地球上から武器の無くなる日が来るのをこの目に出来ると良いなあ、と私は願いますが、そのために自分に何ができるか考えてみようと思います。




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by sakurasikibu | 2010-06-27 17:27 | お薦めの本