伝言ゲーム

今日もブログにお越しくださって本当にありがとうございます。

今日は七夕ですね。日本に御住まいの皆さまは短冊を書かれたのでしょうか?

伝言ゲームというタイトルは口で伝え聞く噂というのは全く好い加減というか、部分的には合っているけど、必ず尾ひれが付いて大げさになるもんだなあ、という今日の感想から来ています。

先週末も我が職場のバイオレンスを目撃して動揺した私の気分をお伝えしましたが、バイオレンスはまだ続いています。

私は現在、いつもの病棟を離れて他の病棟で仕事をしています。その病棟で昨日起きたことです。朝の治療会議で4人の新しく入院してきた人たちについて報告がありました。入院したばかりの患者さんというのはもっとも不安定な状態であります。お薬を飲んでいなくて、妄想、幻聴などが酷くなっている状態で来たり、自殺未遂をしたなど。

その4人のうちの一人は30代の女性で、やはり治療を続けないで薬の服用を止めてしまっている女性です。統合失調症を患っています。家庭での暴力行為が激しくなり、彼女の旦那様がそれに耐えられず、病院に連れてきました。治療会議の報告ではイライラしていて、気分によって人を無視するとも聞きました。

朝のミーティングが終わり、早速私は彼女に自己紹介をし、話しをしようとしました。彼女の名前を確認すると、本人であるのに、違うと言い、そのあとは無視されました。まあ、初日だし、仕方ないだろうと思い、彼女のもとを去りました。そのあと、他に新しく入ってきた患者さんと初回面接をしようと病棟の廊下を歩いていると、その彼女がアートルームの飾りをガンガンとはずし、ボンボンとゴミ箱に投げ捨てているのが目に入りました。「こりゃ、いかん!」と注意しようと彼女に近づいた途端・・・、まだ私が一言も言葉を発していないうちに、彼女の握りこぶしが突然私に向かって放たれました!

病院で簡単な護身術は習っているので、私も咄嗟に自分の左腕で彼女のパンチをブロックしました。でもわずかに彼女の握りこぶしは私の鼻の付け根の骨に当たりました。大した痛みはありませんでしたが、周囲が大騒ぎ。まずは体格の良い男性の患者さんがまっさきに駆けつけ私をかばってくれ、そのあとはスタッフがパンチをした患者さんの対処をしています。

私は私で複数の書類を持たされて、職員用の医務室へ直行。こうした事故はあとで思わぬ後遺症に繋がったりするので、こうしたケースでは24時間以内にアクシデントに関わった職員は医学的な処置を受けたということを証明する書類を作成しないといけないのです。それを過ぎるとあとでトラブルが発生しても誰も保障してくれません。

その医務室にいるナース・プラクティショナー(看護師さんと医師の中間的存在。修士号を持っていて、手術以外の医療行為は出来る看護師さん)は私の鼻に触ることもなく、緊急治療室に行け、と言うんです。そこからが長くて・・・。一応職員だからというのはERの人たちも分かっているので、早めに済むラインに入れてもらったのですが、3時間以上待たされました。途中で10数人のFDNY(消防隊員)のかっこいいお兄さん達が脱水症状や怪我をしてワーッと入ってきました。この日は38度を超えていたので、あの暑苦しい消防隊員の制服を着ていたら、そりゃ脱水症状にもなるわなあ、と観察していました。

そして待つこと3時間。ベトナム出身の優しいドクターが診てくれました。しかし、私の鼻はうすっらと殴られつぁところが赤くなっているだけで、鼻血も出していないしね、大したことないんですよ。鼻、鼻の中、目の周り、顔の輪郭、あごの辺りを一通り触診して、問題ないとのことでした。そしてこのドクター曰く、こんな検査は先ほどの医務室で十分にできる検査だったそうです。ああ、私の時間が・・・・、と思ったけれども仕方ありません。

そして噂はあっという間に広がる病院ですから、「万葉が殴られた!」という話は他の病棟にもすぐに伝わり、電話をくれた人やわざわざERまで見に来てくれた人などいました。

本人の万葉は、なんでこんな目に遭うのか、もうこりゃ冗談だよ、と思って、本気で自分に向かって笑っていたくらいケロッとしていたんですけどね・・・。

で、今朝、いつもの病棟の職員に会うと「なんで仕事に来たの?休んでればいいのに!」から始まり、「万葉は鼻の骨を折ったって聞いたよ」とか・・・。

なんでも私の上司には、私が医務室に行くときに事件のあった病棟から報告が行っていて、彼は私が殴られたことをしっていたのですが・・・。そのあと医務室で処置を受けた証拠の書類を上司に提出していたのですけど、この上司が何をどう勘違いしたのか、「万葉の鼻にヒビが入った」と他の同僚に話していたのです。
この話はたった一日で鼻の骨を折った、までに発展していました。いやあ、人の噂話って本当好い加減ですねえ。

昨日は書類書きをしていると多少の頭痛があり、今日は患部を触ると少し痛いくらいのそんな程度なんですよ。ホント、人間はドラマが好きですねえ。

大したことにならなくて良かったですけどね、実際。これで鼻の骨を折っていたら仕事は辞めたかもしれませんねえ。何かに守ってもらったのかな。ありがたいことです。

噂話は割り引いて聞こう、と肝に命じておきます。




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by sakurasikibu | 2010-07-07 20:38 | 仕事場で感じたこと