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猫にかまけて

先日、町田康の猫にかまけてを読む。数年前日本に一時帰国したとき、猫の手帳という雑誌を読み、その中に町田康がエッセイを連載していた。ヘッケちゃんという野良猫を引き取った模様が書かれていて、そのヘッケちゃんはかなり衰弱していた。ヘッケちゃんは一体どうなったことか、とずっと気になっていた私。NYに戻って割高な雑誌を買う気は毛頭なく、いつか彼のエッセイが本になったら買おう、と思っていた。
そして漸くその本を読む機会を得たわけだか、ボロボロに泣きながらこの本を読んだ。町田の飼う4匹の猫について書いてあるこのエッセイ、その中で2匹の猫が死んでいく。その壮絶な闘病の描写は猫の飼い主の一人として実にこたえるものだった。
常々自分の猫たちがあの世に行ってしまう時には自分は相当に辛いだろうし、日常生活も暫くはまともに送れないだろうと思っているけれど、彼らが病気で苦しんだ果てに死んでいくことまでは考えもしなかった。私は激しい闘病生活を猫と共に送った日には精神に異常を来たしそうな気さえする。私には耐えられない、と思う。かと言って薬で眠らせることも簡単にはできないだろうと思う。
要は猫たちが苦しまず、すーっと息を引き取るように行ってくれたら良いのに、と思うのである。
で、私は猫たちの万が一の為、あるヒーリングの技術を学ぼうと決心するのであるが、このヒーリングについてはまた後日に。

by sakurasikibu | 2006-11-10 14:16