カテゴリ:文化活動( 9 )

久々のMET

今日もブログにお越しくださって本当にありがとうございます。

こんばんは。
NYの夏も終わりに近づいてきたのでしょうか。過ごしやすくなってきています。嬉しい限り。


昨日は有給を頂いていたので、久しぶりにMETへ足を運びました。平日でしたが、夏休みとあってMETは休日同様に混雑していました。

学生の頃はMETに足繁く通って、デッサンなんかもしていたこともありますが、そんな時代はもう記憶の彼方、と言った感があります。何度通っても、未だに足を踏み入れたことのない部屋もあります。今回は特別に見たいものがあったわけでもなかったので、ふらりと気の赴くまま歩いてみることにしました。

大きな美術館の中を歩きやすいようにMBTのサンダルを履いていったのは良かったのですが、写真を撮るのには向いていないことを忘れていました。軽くロッキングするソールは写真を撮るときの身体の軸を非常に取りにくい。写真はぶれまくりです。ま、写真を撮りに行った訳ではないので、これもまたご愛嬌、ということで・・・。

まずはスペインの彫像を集めた部屋から・・・
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この部屋に入ってから、しばらく中世の絵画・陶磁器・家具調度・彫像を見て回りました。これはちょうど今の私には打ってつけのコースでした。過去一年ほど私の頭にはツタのモチーフをデザインすることがスタックしていて、なぜだか繰り返しいたずら描きのようにどこでもそのモチーフを描き続けているのですが、ちょっと新たな切り口が欲しいな、と思っていたのでした。こうしたモチーフは中世にはいたるところに出てくるので、リファレンスとして沢山写真を撮ってきました。整理して、自分のデザインの参考にしようと思います。

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これは15世紀にドイツで作られたグラス。色と形が愛らしくて、かなり好みです。600年も前のものなのに、いまでもフレッシュな感じがするのは不思議・・・。

そのあとは吹き抜けのAmerica Wing CourtyardでDianaと言う名の大きな彫刻に目を惹かれました。昔はマディソン・スクエア・ガーデンの上に乗かっていた代物だそうで。
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こんな風に片足でつま先立って、何かを射止められるとしたら、大した弓の名手だな、ダイアナは!


そのあとはオープン・ストーレージに行ってみました。ここへ来たのは初めて。ガラスのケースの中に番号だけがつけられたとても可愛らしい少女の彫像を見つけました。
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こんな柔らかい表情を彫像で出せる技術は大したものです。

私はもともと自分でも彫刻をするのが大好きなので、どうも彫刻に目が行きがち。今回もそうでした。
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母親の愛情をタップリ受けて、安心して眠る子ども達の彫像は何だか見ていて癒されるような優しい気分になりました。

このあとも、現在展示されているイタリア中世のドローウィング、日本美術、エジプト遺跡、印象派などを見て回り、さあ、帰るかと思ったら、なぜかビートルズのリンゴスターが所有しているという金のドラムの展示ポスターが目に留まる。リンゴのファンでもないけれど、まあ、今だけしか見れないなら見ておくか、と思ってポスターの案内にしたがっていくと・・・、これまた足を踏み入れたことのない楽器の展示の部屋に。私はチェンバロの音が大好きなんだけれど、沢山チェンバロが飾ってあって、これまた中世へのファンタジーが広がりました。子どもの頃からチェンバロをいつか買おうと思っていたのだけれど、弾くたびに調律しないといけない、と聞いて、そりゃ一般人の持つものではないのだなあ、と思っていたのですが、いつか手に入れてみたいなあとまた思ってしまいました。
そうして歩いているとアフリカ楽器のコーナーにたどりつき、今私が夢中になっているカリンバの原型を発見!
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ジンバブエで発見されたと思しきこの代物はカリンバとは言わず、Mbiraというそうだ。考えてみれば、カリンバとチェンバロの奏でる音にはどこかしら似たところがある。こういう音に私は惹かれるのだなあ、と・・・。


いろいろと考えるところがあって、のんびりしたくて急遽頂いた有給だったけれど、METを探索しているうちに頭の中も随分と整理された。こういうところに気軽に行けるのはやっぱりこの街に住んでいる醍醐味だよなあ、と。NYCに住めていることが本当に有難いことだな、としみじみ思うのでした・・・。




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by sakurasikibu | 2010-08-19 20:29 | 文化活動

ギリ子、カンディンスキーを観る。

今日もブログにお越しくださって本当にありがとうございます。

昨年の9月からグッゲンハイム美術館で展示されていたカンディンスキー展、今日が最終日でしたがギリ子はやっぱりギリギリに観に行ってきました。
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この展示はオープン当初は、連日、美術館の外まで長蛇の行列が出来るほどの盛況ぶりでした。NYに住んでいながら人ごみは好きではない私は落ち着いた頃に観にいこうと思っていたら、いつの間にやら終わる頃になっていました。そして、最終日の今日も大変な混雑を見せていました。

ずっと行きたいと思っていたにも関わらず、直前に疲れているから家に帰るか?とも思ったのですが、行って本当に良かったです。彼の作品については今更私が語ることもないのですが、こうして一人の画家の生涯を作品と共に回顧するのは、アートセラピストとしては堪らない面白さがあります。

私はこの仕事に就くずっと以前から、美術作品を観ると、その作品の背後にあるもの、画家のそのときの心境というものに作品そのものより興味を寄せて鑑賞する癖がありました。今回のような回顧展だと、時代と共に変わる彼の作風、そしてその背後にある彼の環境等との関係。誕生の地の文化、政治、戦争、恋愛、移転先の文化との融合など、こうした要素が彼のpsyche(精神、心、魂)にどう影響を与えていくのか、という様をハッキリと目にできるので大変面白い。

私はNYに来る前までは抽象画の鑑賞はあまり得意ではありませんでした。かつては大のイタリア美術好きで6回旅行に行ったことがあるくらい。大好きな美術館はフィレンツェにあるウフィチィ美術館でした。つまりルネッサンス美術が大好きだったという古典派だったわけです。NYで始めて取ったスタジオ・アートのクラスで好きな画家は誰だ? と聞かれたときに「ラファエロ」と答えて、クラスメートに「はぁぁ???」という顔をされたことは忘れられません(他のクラスメートはみな近代・現代美術の画家の名を上げていたのです)。そんな古典好きの私もNYのアートシーンの影響を受けて、抽象画を観ることに慣れ、今では古典よりずっと面白いな、と思うようになりました。

古典はどうしてもパトロンの影響を受けているけれども、近代・現代美術は画家の個性がずっと濃く出ています。そうして抽象画は画家の心象をより鮮明に表しているのだろうと思います。人間のpsyche(精神、心、魂)といものは言葉になる以前のもの、そして具体的な形となって表せないものだと思うのです。そういった目に見えないものを目に見える世界に投影するとき、抽象画はより忠実に画家の心象を表すのだろうと思うのです。見る側としては、想像力をより搔き立てられるので、面白い!と思うわけです。

カンディンスキーのこの回顧展、私は彼がパリで描いた晩年の作品郡が一番良かったかな。色使いが優しいし、絵の中のエレメントも過去のものが統合されていて、円熟を感じさせてくれ、観ていると、なんとも言えない穏やかな優しい気分になりました。

しかし、美術鑑賞というのは多分右脳でするのでしょうね。いつもより右脳を連続的に活発に使うので、どうもそのあと疲労してしまいます。美術館のあちらこちらにある椅子にお世話になりました。


美術館を出た後は5番街を挟んでお向かえにあるセントラル・パークを散策しました。
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一画家の作品郡を「まだあるのか?」と思うほど贅沢な鑑賞をしたあとに、冬の凍てついた公園の池を見て、四季を存分に味わえるこのNYという街に住むことが出来て、本当になんと幸運なのだろうか、と思いました。
素晴らしいアートが身近にあるこの環境に居られる幸せに感謝いたします。



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by sakurasikibu | 2010-01-13 22:56 | 文化活動

Matthew Cusick

今日もブログにお越しくださって本当にありがとうございます。

こんばんわ。
今日もNYは寒いっ!セ氏でマイナス7度です。完全防寒をして外に出るのですが、ビルの中は暖房が相当にキツイのでお買い物などしているときはゆでタコのような気分になります。もう少し暖房はゆるくても良いのになあ、と贅沢なことをほざいております。

昨日は、先日のガールズナイトアウトでご一緒したYさんにお誘いを頂き、チェルシーのギャラリーにご一緒してきました。彼女の昔からの友人Matthew Cusickさんの個展です。

頂いたハガキでコラージュ作って遊んでみました。
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金曜日にオープニングがあったばかりのこの彼の作品、大人気でオープン後1時間以内に3枚も売れてしまったそうです。作品はBMVが買える程度のお値段がついています。こんなに景気の悪いNYでもお金というのはあるところにはあるものです。

私の目を一番に惹いたのは、この作品。
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古い地図を使って、精巧にそして緻密に計算して作られたコラージュ。この作品のタイトルは分かりませんが、テーマは波ですよね。するとね、近づいて見ると、細かくレイヤーを重ねた古い地図はみなオーシャンにまつわる地図なんですよ。凝っていますね。

一部をクローズアップしてみましょう。
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わざと(きっとね)逆さにされたハワイ諸島の地図。寒いNYでこの地図を見た私は何だか勝手に常夏の島に行っているような妄想を始めてしまいました。昔、行ったマウイ島のことなど思い出し・・・。今すぐにでも行きたいなあ、という気分になりました。

お次に目を惹いたのはこれ。
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この写真では分かり辛いのですが、男性の運転する車と女性の運転する車がクラッシュ(衝突)しています。
英語では、誰かに熱をあげている、とか夢中っていうのを "He has a crash on her (彼は彼女に熱を上げている)”って表現するんですね。で、これはきっと恋に落ちる、とかそういうことなのか、と思って画家のマシューさんに聞くと「その通り!これはランデブーっていうタイトルなんだ」と教えてくれました。私の脇にいた背の高いブロンドの女性がこの絵をかなり気にって買いたい、というようなことを言っておりましたよ。

一番気に入ったのはこの絵。
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色合いがどこか北斎的で、道路の上に波しぶきが上がっているように見えるけれど、上方をもっと良く見るとドラゴンみたいに見えるなあ、と。やはりマシューさんに聞いてみると、その通りで、「君は良い目をしているね!」と言われました。それはそうですよ、それが私の仕事ですからね。

こうして直接画家の声が聞けるのは、ギャラリー・オープニングの魅力ですね。いつもはギリギリの私もこうして一番ノリだといいこともあるなあ、という確認にもなりました。

ギャラリーのあとはYさんと一緒に来ていた彼女のご家族とお夕飯をご一緒することになりました。旦那様は日本語が流暢でいらしてビックリ。とても優しそう。11歳のご長女のゾーイちゃんも8歳のご長男のローアン君もそりゃとっても可愛い。ハーフのお子さんは本当にみんな可愛いねえ。二人とも無邪気そのもので、性格もとっても可愛い。ご飯を食べ終わるころ、二人のお子さんともYさんにべったべったとくっついてすっごく楽しそう。ママが大好きで仕様がないってのが伝わってくる。愛情一杯で育てられたのが見ているこちらに伝わってきて、何だかじ~んとしてしまった。私はかつて散々ぱら虐待を受けた子供たちと働いていたので、こういう幸せそのものな子供を見ると、本当に感動する。良かったねえ、素晴らしいご両親に恵まれて、と。どんな親元に生れ落ちるかで、人生も随分と変わりますからねえ。幸せな子供は宝石のように美しいと思うのであります。

Pavel Zoubok Gallery
533 West 23 Street (Bet.10th Ave.and 11th Ave.)
展示は2月6日まで。


今日の天然。
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入ったお店でYさんの旦那様が飲まれたビールの瓶のデザインが可愛いなあ、と思って取った写真。このあと、ウエイターのお兄さんに「これ終わりました」と日本語で言って、瓶を回収してもらおうとしたのですが失敗に終わりました。そりゃ、そうですよね、アメリカ人には通じません。天然のYさんと、日本語の流暢な旦那様に笑われてしまいました。





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by sakurasikibu | 2010-01-09 23:30 | 文化活動

"Red Book"な夜

今日もブログにお越しくださってありがとうございます。

今晩はとても有意義な晩でした。同じブロックに住むオーリー夫妻と心理学者・精神科医のユングにまつわるイベントに幾つか参加しました。

今日はユングの大変に個人的な本, "Red Book (NY Timesの記事)"についてご紹介します。


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Red Book (amazonのページ)




ユング心理学は日本では河合隼雄さんの影響もあって大変有名ですよね。でもここアメリカではマイナーなんです。カルト的でアカデミック(学術的)ではないと見なされているふしが強いですね。私も大学院でユングについては学びましたが、表面を引っかく程度でした。フロイトから派生した英国対象関係論というのを主に勉強しました。対象関係論で言っていることがアートセラピーの現場で起きていることをとても良く説明していたのですね。でも、ユングが大切にしているシンボルの持つ意味をきちんと理解することも実はアートセラピストにはとても重要なことなのです。

ユングは毎日曼荼羅を始めとして、様々な絵を描いていました。これはあまり公にはなっていませんが、実はユングは彼自身が精神的破綻を経験し、Madnessと言われる状態に陥りました。本来なら病院に入るべき状態だったとも聞きます。ところが、彼はそんな状態であっても正気の部分も持ち合わせ、絵を描き続けることでその状態から自分を脱させることを可能にしたのです。

その彼の精神的なジャーナルがこのRed Bookと呼ばれるものなんです。大変大きな本です。ユングは絵を描くことに関してフォーマルなトレーニングは受けていません。自分で描きながら学んでいきました。素晴らしい絵が沢山あり、彼の優れた技巧が伺えます。彼はシャーマンのごとく人類の持つ集合無意識にアクセスすることができたのでしょう。彼の絵にはまるでナバホ族を思わせるようなイメージが沢山あります。彼は自分のこの精神活動をアクティブ・イマジネーションと呼び、そのアクティビティの最中(おそらく瞑想に近いもの)に、浮かんだイメージを絵にして表し、そこに現れたシンボルの意味を紐解くことをしてゆき、自分の精神に起きていることを理解してゆきました。

このRed Bookはユングの死後、彼の遺族によってずっと封印されてきました。なぜならその絵がユングの精神的混乱を良く表していて、それを世間に公表することをずっと躊躇われていたからです。しかし、その遺族をソヌ・シャムダサーニ博士が10年以上に渡って説得し続け、こうして今月公開となったんです。ユング研究所では、彼の臨床手法について学ぶことができますが、これまでどうしてユングがその手法を身に着けたのかは明らかにされていませんでした。なので学んでもどこか片手落ちであった部分があったようです。ところがこの『赤の書』が公開されたことで、これまで疑問とされていたものが明らかにされてゆきます。これはこれからの精神医療に取ってとても大きいことだろうと思います。

現在の精神医療は投薬に頼っている部分が非常に大きいのです。ところが、ユングは薬に頼ることなく、Madnessから開放されたわけです。その秘密がこの本に隠されているんですね。

現在、NYのRubin Museum of Artで実物の『赤の書』が公開されています。今日見てきましたが、規模は小さいのですが、内容には圧倒されるものがありますね。また後日ゆっくりと訪れたいと思います。来年の1月25日まで公開中。一見の価値ありです。

ちなみにこの『赤の書』の第一刷は売り切れ。私は入荷待ち状態ですが、いつ次の刷が入荷するかは当分未定だそう。これは家宝になると思っている私です。


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by sakurasikibu | 2009-10-10 23:57 | 文化活動

スタテンアイランドでチベット文化を楽しもう!

今日もブログにお越しくださってありがとうございます。

以前、拙ブログでもご紹介させていただいた画家で絵本作家でもいらっしゃる藤田理麻さんから素敵なご案内が届きました。

10月3日(土)にスタテンアイランドにあるThe Jacques Marchais Museum of Tibetan ArtでTibetan Festivalが開催されます。午後12時から5時まで様々な行事があります。3時からはチベットのお坊様と一緒に藤田さんも彼女の絵本を朗読されます。4時からのアートのデモンストレーションも面白そうです!

スタテンアイランドへはバッテリーパークから無料のフェリーが出ていますので、ちょっとした遠足気分で出かけられると楽しいかと思います。フェリーからは自由の女神も良く見えますからね。スタテンアイランドには大きな植物園もあり、緑豊かなところです。時の流れがマンハッタンよりゆっくりした感じです。

私も友人と一緒に行く予定にしております。
丁度チベットの本を読んでいたところに頂いたこのご案内。ものごとは妙なところで繋がっていますね。


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by sakurasikibu | 2009-09-25 21:37 | 文化活動

ウクライナのビックリしちゃうタレント

今日もブログにお越しくださってありがとうございます。

今日はウクライナのサンド アニメーションを驚く早さでやってのける美少女のご紹介。女優さんにでもなれそうなほどのキレイな子がダイナミックに素晴らしい砂の絵を展開してゆきます。



8分33秒とちょっと長めですが見ごたえバッチリです。
この作品にはウクライナの歴史を反映したような物悲しさを感じます。
13世紀にモンゴル帝国に滅ぼされて以来、いつもどこかに帰属していたウクライナ。1991年にソ連が崩壊してようやく独立できたかの国。彼女のアートにはそんな歴史を感じます。
そして戦争が持つ破壊力もこのアートには強く表現されています。
一瞬にして全てを破壊するその様を砂の絵はまことに良く表しています。ビジュアルな表現の持つ強烈なインパクトにも圧倒されますね。

OR州にお住まいのMさんが教えてくれました。素晴らしいアートをシェアしてくれた彼女に感謝です。


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「やすの○○はこんな感じ」のやすさんはあっという間にバトン完走!
すごっ! 私には真似のできない早業です。完走どうもありがとうございます!



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by sakurasikibu | 2009-09-02 20:10 | 文化活動

素敵な書家、発見!

今日もブログにお越しくださってありがとうございます。

私がブログをしていて面白いなと思うことの一つは、それまで知る由もなかった方を知る機会が出来たり、中には個人的なご縁が出来たり、またその方の活動を通して自分の世界が広がっていくことだ。

私は幾つになっても好奇心が納まらず、いつもやってみたいことが沢山ある。そのうちの一つは太い毛筆を思い切りやってみたい、ということ。書道を習ったことはないけれど、学校の授業や休暇の課題でやっていた頃は緊張しつつも好きなことだった。20代の頃から何故だか、箒(ほうき)のような大きな筆で畳数畳分ある大きな紙の上で思いっきりお習字してみたい、と思うようになった。でもその機会はまだ来ていないけどね。そこまでいかなくても、ささっと短い言葉を毛筆でしたためて葉書を出せたら良いな、と思っていた。NYに住むようになってから、ますますそういう思いも膨らんできたんだけれど、如何せん、太い毛筆を教えてくれる先生を見つけられないまま。細くて綺麗な毛筆より、個性的で大胆なぶっとい書に心惹かれるのだよね。

そんな思いがあったからか、先日、にほんブログ村のランキングのページに行くとふとある方の新着記事のニュースが目に留まる。

書家の写真2∞八戸香太郎

彼の書はまさに私好み! なんとNYにお住まいというじゃないですか!これは是非先生になって頂きたい!と思って彼のHPに行ってみると、愕然。彼は国際的に書家としてご活躍されていて、とても書道教室の先生というタイプではなさそうだ。私は書家の方たちのアートシーンでのご活躍ぶりには全く疎いんだけれど(いや、アートシーンそのものに疎くなっていますが)、この八戸さんのご活動は彼の書にも等しく独特で素晴らしいなあ、と関心。

一つはyou tubeでご覧いただける。


彼の書がロサンジェルスにあるジムのいたるところを飾っている。良いなあ、と思うのは彼のアーティストとしての態度だ。西洋文化に迎合することもなく、かと言って日本文化を頑なに押しているわけでもない。とても自然な形で西のものに融合している。でもちゃんと個性はそのまま残っていて。彼の書にも感動したけれど、この態度にも感動する。彼のブログから伺える鋭い観察眼も良いね。

私は、ここ数年はすっかりコンテンポラリーなアートシーンから遠のいた生活をしていたんだけれど、またアンテナを張っても良いかな、と思うきっかけになったな。せっかくNYにいるのだからね。

良い機会を作っていただいて八戸さんに感謝ですね。

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by sakurasikibu | 2009-08-13 21:52 | 文化活動

ちょっと変わったミュージカルのご案内

今日もブログにお越しくださってありがとうございます。

このご案内はマニアックな方向けでもあるし、メンタルヘルス関係でお仕事をしている人に受けるであろう、内輪ノリ的なミュージカルのご案内である。

私の同僚の一人にドラマセラピストのLがいる。メンタルヘルスにご関心のない方でなくともほとんどの方はドラマセラピーって何?って思われることでしょう。アメリカにはアート、音楽、ドラマ(演劇)、ダンス、詩などいわゆる芸術を用いて行うサイコセラピーがあり、その全体を称してクリエイティブ・アーツ セラピー(Creative Arts Therapy,複数の芸術があるのでアートではなく、複数形のArtsになっている)と言う。ドラマセラピーの場合は即興の演技などに本人の抱えている深層心理がポロリと出てきてしまったり、その演技はやっぱり本人の日常の反映であるところから、抱えている問題の解決の糸口を発見できたり、演技の中から新しい対人関係のあり方などを学んだりする(全くもって大まかな説明なのだけれど)。

で、このドラマセラピストのLは大学院でドラマセラピーを学ぶ前に、世界に名だたるフィルム学科で有名なNYUのティッシュスクールといういわば美大に通っていた。彼女は今でこそドラマを専門にしているけれど、芸術関係は何でもお得意。絵もできれば作曲もする。その彼女のクリエイティビティをふんだんに盛り込んだミュージカルを現在興行中。

なんと題材はメンタルヘルスの聖書であるDSM-IV(精神障害の診断と統計の手引き 第4版)。そのDSM-IVから26の精神障害・人格障害などを取り上げ歌にして踊るらしい。障害を持つ人をネタにしているのではなく、多かれ少なかれ一般人と思っている我々の中にも彼らと同じ要素が沢山あるってことを伝えたいらしい。
実際のところ、このLはどうみてもかなりのManic(躁病)が入っている人だ。服装も行動も本当に奇抜で、でも何をするにも天才的。

いろんな障害もステレオタイプに見ると、それぞれ一定のキャラクターが設定できる。
例えば、人格障害の中で境界例というのがあるのだが、この障害を持つ人はとっても優しくて甘い感じの人と思っているとこちらには何の理由も思いつかないのに、あっと言う間に急にすごく気難しい人に変わったりするのである。天使と悪魔を行ったりきたりで周囲が振り回されてしまうタイプ。

普段メンタルヘルス関係でお仕事をされている方は登場するキャラクターにいちいち納得して大うけされるにちがいない。「分かる分かる」とか、「いるいる、こういう人」と言う風に。

そうでない方も少しエキセントリックなアートを楽しむ感じでご鑑賞いただけると思う。

詳しい情報はこちらまで。
Abraxas Stage Company

私も職場の同僚と近日中に見に行く予定。


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by sakurasikibu | 2009-03-18 23:46 | 文化活動

文化活動の日

今日もブログにお越しくださってありがとうございます。

昨日、台湾人のお友達Cちゃんと久しぶりに美術館へ出かける。彼女は理学療法士で最近博士号を取得した勉強家。彼女とは通った大学院こそ同じだけれど、同じクラスを取ったこともないのになぜか10年来の友である。私にはかつてギャラリー、美術館、シアターなどに行く文化活動を一緒にした友人が結構いたのだが、Cちゃんを残してみんなNYから去ってしまった。Cちゃんはいまや貴重な文化仲間。

その彼女と行ったのは、チェルシーにあるChelsea Art Museum

こじんまりとしているし、週末でも人が多くなくのんびりと観れるのが良い。展示作品は現代美術でちょっと変わった類のものが多い。去年はPumaのスニーカーのみで動物の彫像を作ったFederico Uribe(HPのPortfolio、Installation, Human Natureと順にクリックしていくとスニーカーの彫像にたどり着く)を観て感動したけれど、それ以来行っていなかった。

今回は目的もなく、ふらりと行ったのだけれど、素敵な展示を見つけた。

Imaginalis
という4人のヨーロッパのアーティストが作った作品群。
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一見、個人アーティストの作品のように見える。特別に大掛かりなイメージがないからか、それとも作風が一貫しているからか。
パッと見は抽象画に見えるけれど、しばらく見ているとアイルランドを思わせるようなちょっと寂しい感じの風景画に変身する。
幾重にも重なった幾種ものペイントが織り成す風景画はなんだか膨大な時間の経緯を連想させ、しみじみとした気分になる。

これを4人で作成したということに私はとても興味を覚える。一般にアーティストは個性が強いし、自我も強い。グループで毎度作品を作成するというのは彼らの人間関係は良好であろうし、メンバー各人がある意味相当自我を超越しているんだろうな、と思うとどんな人たちなのか知りたくなる。彼らのHPも何だか欲のない感じでメンバー一人ひとりの詳しいプロフィールも載っていない。ますます知りたくなる。

Londonを拠点に活動しているようなのでそのうち訪ねてみるのも面白そうだ。

Chelase Art Museumでの展示は4月4日まで。


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by sakurasikibu | 2009-03-15 20:33 | 文化活動