カテゴリ:仕事場で感じたこと( 25 )

適応するということ

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こんばんは。
台風アールが近づいてきているNYは大変蒸し暑いです。NYは酷いことにはならなさそうですが、ノース・キャロライナ州やら、コネチカット州などでは避難命令が出ている地域もあるようです。アメリカに移って13年が過ぎましたが、これまで東海岸をこんな大きな台風が襲うことはありませんでしたね。被害が余り大きくならないと良いのですが・・・。

今日はNYにある日系医療・健康に従事する人たちで構成されたグループのミーティングに仕事を早退して出席してきました。場所はNYでも日本人が集まるとやっぱり何というか本当に真面目な雰囲気になりますね。普段アメリカ人の中で仕事をしている私にはちょっとだけカルチャーショックかな。いろんな面で本当にちゃんと組織されていて、安心するといえば安心しますね。落ちがない。

こういうところに顔を出すようになったことも関係しているのか、最近アートセラピストとしての私に話しを伺いたい、と申し出られる方が立て続いております。光栄なことですね。わたくしごときでこんな風ですから、本当に活躍されておられる方は大変だろうと思います。時間のマネージメント力が必要ですね。

今日は職場にやってきた新しい患者さんのことを。30代後半の女性Gさんは、ルーマニアから7ヶ月前にNYにやって来ました。なんと15年間のNYとルーマニアで遠距離恋愛を経て、ようやくひと月まえに結婚したそうだ。本来なら、新婚で幸せ一杯なんだろう、と想像しそうだけれど、彼女はその逆。生きているのが嫌になって、再三自殺未遂をして、とうとう病院にやって来ました。大好きだった彼は一緒になってみれば、言葉の暴力の激しい人だと発覚。そして彼女は母国ではニュース・アンカーとしてプライム・タイムに自分の番組を持つ売れっ子のジャーナリストだったらしい。衣類に相当お金をかけていたらしく、置いてきた洋服や200足の靴が恋しい、と話してくれた。どうやら華やかに暮らしていたよう。ところが、NYではウエイトレスとして働き、自給はなく、チップのみが彼女の収入だそう。旦那さまはキャブのドライバーだそうで、やはり贅沢な暮らしは望めないようだ。

ジャーナリストとして、自分の能力を最大限に活用してきた彼女は流暢に英語は話すのだけれど、でも英語で生活することはすごくもどかしいらしい。自分を思うように表現できないからね。暮らし振りも一転してしまったようだ。きっとルーマニア社会のリズムとこの何でもハイピッチのこのNYのそれとでは大きく違うんじゃないだろうか。でも、母国は不況が酷いのでもう帰る気はない、と話していた。


私もNYに来た頃は、いやしばらくはこの環境に適応するのに随分と苦労したものだ。やぱり言葉の壁は大きかったなあ。大学院のテキストをどんなに勉強しても、日常会話の役には全然立たない。TV番組を見るほうがずっと勉強になった。日本にいた頃は弾丸トークと言われた位、良く喋る女だったのに、英語では幼稚園児並みかそれ以下にしか話せなくて、もう本当にフラストレーションは溜まったし、自己嫌悪に陥りましたね。アメリカに来てしばらくは静かな人になっていましたよ。

生活スタイルも日本に居た頃とアメリカとでは随分と違う。物質的には日本にいた頃の方が恵まれていたと思う。けれど精神的な自由を謳歌するという点ではNYに軍杯が上がる。

私はNYでの生活は最初の5年くらいは、いつも心のどこかに不満があって、文句を言っていたものだ。何がきっかけだったのだろうかなあ・・・。多分この街に住んでいるからこそ享受できるものに心の底から感謝するようになってからだろうか・・・、NYの住み心地がすっかり変わってしまった。NYに対する文句を言う仲間だった人とも疎遠になってしまった。だって、もう口を合わせて文句を言わないからね。その彼女はドイツのベルリンへと戻って行った。いろんなことがあったけれど、今ではNYのことが本当に大好きだし、文句を言うことももうなくなってしまったと思う。最後に文句をたれたのはいつかも覚えていない。

苦手だった英会話もいつの間にか、思うように話せるようになっていた。もちろんネイティブと同じようにはいかないけれど、自分の言いたいことは伝えられるし、不自由は感じない。ライフスタイルは日本にいた頃とはやはり違うけれど、きっと今の私にはこういうスタイルが丁度良いんだろうと思っている。

私がNYに文句をたれていた頃は多分過去を振り返って、今の自分が不服だったからだろう。恵まれた過去があると、それとは違って見える『今』が不足に見えてしまうのだろうね。でも、その『今』をそのまま受け止めて、そのなかに有難いものを見つけて感謝で満たされると、何だか全てが不思議といい方向に向かっていくような気がします。

今日、面接したGさんもNYにいるからこそ有難いと思えるものを見つけて行ってくれると良いなあ、と思う。美しくて知的な彼女にはきっとピッタリの良い仕事も待っていることだろうと思うし。元気を出してもらいたいな。



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by sakurasikibu | 2010-09-02 19:59 | 仕事場で感じたこと

ダンスのもたらす開放感

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こんばんは。
今日は少しばかり涼しいNYです。

職場に入院してくる患者さん達はその時々で、さまざまなグループがあります。私が現在診ている3つの病棟のうち、ある病棟では普段より若いエネルギーに溢れていて活力があります。

今日は患者さん達のリクエストを受けて、普段しているチェア・ヨガをダンス・エクササイズのグループに変えました。簡易のディスコ・ライトも用意して、若い女性の患者さんたちとレディ・ガガのCDをバックに踊り始めました。
患者さんのうち、一人は7歳のときからダンスをしているブロードウェー・ミュージカルに出るのが夢のとっても可愛い20代の女の子。踊りの上手さはダントツです。
いつの間にやら、彼女がカリオグラファーとなって、グループみんなで一緒に踊り始めました。なんという爽快感でしょうか!気持ちが良いです!病棟の一室が、にわかクラブのようです。

シャイな患者さん達はもじもじしながらも、スタッフの私が励ましながら踊ると、テレながらもついてきます。そしてとっても良い笑顔を見せてくれます。踊る、というエネルギーはとても良いものだなあ、と感じました。

病棟という場所ではクラブにつき物のHook Upという煩わしいものがなく、純粋に踊れるので、良い運動にもなるし、ストレス解消にピッタリ。

心をフリーにするのに、最高だなあ、と感じました。
個人的にもっと自分を解放したいと思っているので、これからダンスを習うことも良いかなあ、と考え始めました。自分の中のつまらない体裁を取り外すのに、ダンスはもってこいだな、と。



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by sakurasikibu | 2010-07-22 19:17 | 仕事場で感じたこと

伝言ゲーム

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今日は七夕ですね。日本に御住まいの皆さまは短冊を書かれたのでしょうか?

伝言ゲームというタイトルは口で伝え聞く噂というのは全く好い加減というか、部分的には合っているけど、必ず尾ひれが付いて大げさになるもんだなあ、という今日の感想から来ています。

先週末も我が職場のバイオレンスを目撃して動揺した私の気分をお伝えしましたが、バイオレンスはまだ続いています。

私は現在、いつもの病棟を離れて他の病棟で仕事をしています。その病棟で昨日起きたことです。朝の治療会議で4人の新しく入院してきた人たちについて報告がありました。入院したばかりの患者さんというのはもっとも不安定な状態であります。お薬を飲んでいなくて、妄想、幻聴などが酷くなっている状態で来たり、自殺未遂をしたなど。

その4人のうちの一人は30代の女性で、やはり治療を続けないで薬の服用を止めてしまっている女性です。統合失調症を患っています。家庭での暴力行為が激しくなり、彼女の旦那様がそれに耐えられず、病院に連れてきました。治療会議の報告ではイライラしていて、気分によって人を無視するとも聞きました。

朝のミーティングが終わり、早速私は彼女に自己紹介をし、話しをしようとしました。彼女の名前を確認すると、本人であるのに、違うと言い、そのあとは無視されました。まあ、初日だし、仕方ないだろうと思い、彼女のもとを去りました。そのあと、他に新しく入ってきた患者さんと初回面接をしようと病棟の廊下を歩いていると、その彼女がアートルームの飾りをガンガンとはずし、ボンボンとゴミ箱に投げ捨てているのが目に入りました。「こりゃ、いかん!」と注意しようと彼女に近づいた途端・・・、まだ私が一言も言葉を発していないうちに、彼女の握りこぶしが突然私に向かって放たれました!

病院で簡単な護身術は習っているので、私も咄嗟に自分の左腕で彼女のパンチをブロックしました。でもわずかに彼女の握りこぶしは私の鼻の付け根の骨に当たりました。大した痛みはありませんでしたが、周囲が大騒ぎ。まずは体格の良い男性の患者さんがまっさきに駆けつけ私をかばってくれ、そのあとはスタッフがパンチをした患者さんの対処をしています。

私は私で複数の書類を持たされて、職員用の医務室へ直行。こうした事故はあとで思わぬ後遺症に繋がったりするので、こうしたケースでは24時間以内にアクシデントに関わった職員は医学的な処置を受けたということを証明する書類を作成しないといけないのです。それを過ぎるとあとでトラブルが発生しても誰も保障してくれません。

その医務室にいるナース・プラクティショナー(看護師さんと医師の中間的存在。修士号を持っていて、手術以外の医療行為は出来る看護師さん)は私の鼻に触ることもなく、緊急治療室に行け、と言うんです。そこからが長くて・・・。一応職員だからというのはERの人たちも分かっているので、早めに済むラインに入れてもらったのですが、3時間以上待たされました。途中で10数人のFDNY(消防隊員)のかっこいいお兄さん達が脱水症状や怪我をしてワーッと入ってきました。この日は38度を超えていたので、あの暑苦しい消防隊員の制服を着ていたら、そりゃ脱水症状にもなるわなあ、と観察していました。

そして待つこと3時間。ベトナム出身の優しいドクターが診てくれました。しかし、私の鼻はうすっらと殴られつぁところが赤くなっているだけで、鼻血も出していないしね、大したことないんですよ。鼻、鼻の中、目の周り、顔の輪郭、あごの辺りを一通り触診して、問題ないとのことでした。そしてこのドクター曰く、こんな検査は先ほどの医務室で十分にできる検査だったそうです。ああ、私の時間が・・・・、と思ったけれども仕方ありません。

そして噂はあっという間に広がる病院ですから、「万葉が殴られた!」という話は他の病棟にもすぐに伝わり、電話をくれた人やわざわざERまで見に来てくれた人などいました。

本人の万葉は、なんでこんな目に遭うのか、もうこりゃ冗談だよ、と思って、本気で自分に向かって笑っていたくらいケロッとしていたんですけどね・・・。

で、今朝、いつもの病棟の職員に会うと「なんで仕事に来たの?休んでればいいのに!」から始まり、「万葉は鼻の骨を折ったって聞いたよ」とか・・・。

なんでも私の上司には、私が医務室に行くときに事件のあった病棟から報告が行っていて、彼は私が殴られたことをしっていたのですが・・・。そのあと医務室で処置を受けた証拠の書類を上司に提出していたのですけど、この上司が何をどう勘違いしたのか、「万葉の鼻にヒビが入った」と他の同僚に話していたのです。
この話はたった一日で鼻の骨を折った、までに発展していました。いやあ、人の噂話って本当好い加減ですねえ。

昨日は書類書きをしていると多少の頭痛があり、今日は患部を触ると少し痛いくらいのそんな程度なんですよ。ホント、人間はドラマが好きですねえ。

大したことにならなくて良かったですけどね、実際。これで鼻の骨を折っていたら仕事は辞めたかもしれませんねえ。何かに守ってもらったのかな。ありがたいことです。

噂話は割り引いて聞こう、と肝に命じておきます。




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by sakurasikibu | 2010-07-07 20:38 | 仕事場で感じたこと

連休前

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こんばんは。
アメリカは明日から独立記念日を挟んで3連休に入ります。金曜日の今日から休みを取っている人も多いらしく今朝の地下鉄は空いていました。

職場ではメインで働いている病棟を下の人に任せ、私は他の二つの病棟を見ていました。午後には2ヶ月ほど前に退院した患者さんが、順調にやっている姿を見せに来てくれました。嬉しい瞬間です。この患者さんとはそんなに長く関わらなかったのですが、短期間で深い治療ができ、入院中も度々感謝の意を表してくれましたが、今日も「本当にお世話になった。どれほど助けてもらったか分からない・・・」と言われ、こういうことはセラピストとしての誉れですね。誰かが迷い道にはまり込んでしまったときに、その人が暗闇の中に一条の光を見出だし、そこから抜け出る道を探していく作業をサポート出来たのだなあ、と。少しでもその人の人生において何か役に立てることはやはり嬉しいですね。

とても忙しい日ではありましたが、無事に全てをこなし、「やれやれ、今日もこれで終わりだ。金曜日、万歳!」と思ってメインの病棟に顔を出すと・・・・。

メインの病棟の方はこのところ難しい患者さんが集まっていて、病棟はかなり混沌としていたのですが、今日は本当に私に取っては衝撃的でした。流血事件があり、詳しいことはここでは書けませんが、流血にいたる経緯を想像すると、私には耐えられないものがありました。私は自分が誤って切った自分の手から流れる血を見て貧血を起こすほど、血が苦手。
この事件を目の当たりにして、これまでにないショックを受けている自分に半ば驚いてもいました。よくよく考えてみると、血を見てしまったことが本当に私としては大ショックでした。この頃今の職場ではやるだけのことはやったから、そろそろ他へ異動する頃かな、と考えていましたが、その考えを後押しするような形になりそうです。

帰宅前に本当はマンハッタンに寄るつもりいたのですが、もうそんな気は失せ、一路我が家へ向かいました。電車の中でも強い動揺から、本当に泣き出したいような気分になりましたが、そこはほら、普段患者さん達に効果的に自分の感情に対処する方法を教えている立場なので、インスタントにできることを始めました。

地下鉄の駅を2つ手前で降りて、Choice Marketでスィーツとサラダを買い、そのあと、優しい夕暮れの日差しの中、美しい並木道とブラウンストーンの住宅街の中をただ歩きました。美しい街の風景に随分と癒されました。本当にこの街に住めていることに感謝しました。そして、家に着くと即行で塩シャワーをしました。とってもスッキリしました。猫達に余計なストレスを伝えたくなかったので、彼らと遊ぶ前に自分のストレスをマネージできて安心。

強い感情に振り回されない為の小さな工夫は沢山あると役に立ちます。自分が何に心地良く反応するのかをちゃんと把握していることが大切ですね。緑の美しい街に住めているのが本当にありがたい、と思えた今日でした。




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by sakurasikibu | 2010-07-02 19:19 | 仕事場で感じたこと

溢れ出る思考/ 脳みそ?

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こんばんわ。
今日から3月ですね。そう同僚の精神科医に話すと、彼は「もう一年の半分は終わったね!」と冗談交じりに時の経つ早さを強調していました。

今月から、私は職場でマイナーな異動がありました。基本的に勤務する病棟は変わらないのですが、時間を全体の半分とし、残りの半分を別の病棟で過ごすことになりました。私はもともと2~3の病棟のプログラムのコーディネートやそのスーパーバイズ(日本語だと監督するとなってやたら大げさに響くなあ)も仕事のうちに入っているのですけれど、今月からその監督下の病棟でも集団治療をすることになったのです。まあ、これに関しては色いろな思いもあるのですが、まあ、流れなので仕方ないかな、と思っていました。

今日、その別の病棟でアートセラピーをしました。初顔見せの患者さん達はみな穏やかで現在私の病棟に居るグループより、静かだし、やる気のある人が多かったんですね。今回は白い画用紙に3種の色画用紙を使ったちぎり絵/紙の彫刻のような作品を作ってもらうように指示をしました。何を作っても良いのだけれど、与えられた材料は必ず使い切ることというルールがあるだけです。どうして、そんなルールを作ったかというと、患者さん達に与えられたリソース(資源・供給源)を使い切る訓練をしてもらいたいからです。私たちは自分の手元にあるものを使いこなせなかったり、使い切っていないのに、つい外にその資源を求めて、足りないとほざくことが結構あるのだろうと思うのです。この作品を作りながら、そういったことも学んで欲しいなあ、と。

ものすごくシンプルな材料でつくる、このプロジェクトは毎回患者さんたちの個性溢れるとても面白いものに出来上がるのです。紙を平面のままで使っても全く問題ないのですが、その紙をカールさせたり、プリーツを作ったりするとすごく面白い表情が出るのですよね。

私も今日は患者さんたちと一緒に自分の作品も作りました。毎回作るわけではありませんが、私の作業を見ることがが患者さんの役に立ったり、刺激になる場合は作ります。最初は何も考えないで、ただ気の赴くまま、テキトーに作っていたのですが、そのうち一枚の画用紙は箱になり、その中にいろんな形をした紙がどんどん入っていきます。この与えられたものを使い切る、っていうの実はかなり大変なんですよ。一枚の紙をそのままドベーッと大量消費するとあっという間にリソースはなくなってしまうんですが、紙をちぎり始め、小さいピースが沢山出来てくると、なかなか使い切るのは大変なんですね。途中で嫌になってくる人も必ず出てくるので、そこは上手に励まして、使い切ってもらうように運ぶのですが。

作り終わったら、皆で作品にタイトルをつけてもらい、シェアをします。患者さん達はそれぞれ面白いタイトルをつけていましたよ。面白いな、と思ったタイトルを幾つか紹介させていただきますね。自分の作った作品は元夫のジョージのようだ、というある患者さんは、『ジョージ・ザ・カメレオン』、というタイトルを付けました。ころころと態度の変わるだんなさんだったそうです。見るからにゲイであろう患者さんは、ピンクと赤系でまとめて、お花まで作って、なんとも可愛らしい作品を作りました。タイトルは『愛なきところの愛』となんとも詩人チック。

で、私は通常、セッションの場ではリクエストがない限り自分の作品はシェアしないのです。主役は患者さんたちですからね。シェアすることで彼らのプラスになるような場合は自分からでもしますけれど。でも、今日はリクエストがあったのでしました。ブルー系でまとめた作品で『私の脳みそ』と名づけました。どうしてかというと、最近いろんなthoughts(考え・思考)が沢山あって、頭の中が一杯で、それらが脳みそから零れ落ちそうなんだけど、それを何とかContain(収容する)しておこうとしてるんだよね、と。本当にその作品は色こそブルーで落ち着いていますが、にぎやかに小さな箱に色んな形の紙が幾重にも重なって入っていて、紙が箱からあふれ出そうな絶妙なバランスを保った作品なんです。立体の不思議なオブジェです。私が作る作品っていうのは、いつもかなりシンプルで自分でも「私って相当単純だよな~」って思うのですが、今回のこの作品はにぎやかというか、ん~、頭の中が忙しすぎる、というのを如実に反映していました。

自分の作品を作った作業を客観しながら、自分でもこの数多くの思考を相当試行錯誤しながら、この脳みそに入れてるなあ、と。瞑想を真剣にやって、すこし頭の中を空にしないとヒューズしそうな感じだ、と作品を観ながら感じ入りました。仕事しながら、自分でもアートセラピーした感じです。いやあ、このプランなしに気の赴くまま作品を作るって言うのは、内面が本当に反映されますね。アーティストのプランを練って作った作品とはまた違ったものになります。

今日は長めの瞑想をします。明日は瞑想に良いだろう魂の時間についてでも書こうかな・・・。




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by sakurasikibu | 2010-03-01 18:32 | 仕事場で感じたこと

Hugの効用

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今日のNYは一日中雪。日中はぼたん雪でしたが、夜になって粉雪になり積雪が始まりました。一晩中降り続き、明日もずっと雪らしいので、また職場では大騒ぎになりそうです。

今日は私、職場でぶち切れました。90年代前半から社会にでて、過去このように怒りを人前・職場でさらけ出したことはありません。日常も頭にくることもありますが、怒りの感じ始めをすぐに察知するので、深呼吸などして怒りをコントロールすることは私には特別難しいことではないのです。

ところが今日は違いました。カチンときたら、気づくのと同時に爆発していたのです。このところ、人生の流れが変わってきたことを感知して、そしてその流れが思ったより急であることに動揺していました。精神的に落ち着いていないので、感情的になりやすかったのでしょうね。

ことは、私が仕事の上で大変大切にしているもの、それは患者さんの作品ですが、それと私の関わりについて非常に心外な事を言われたと感じたのです。相手は普段仲の良い同僚のジャメイン。彼女は62歳と私とは親子ほども年齢が離れているけれど、同級生感覚で仕事をしているんです。職場の中で、私に取っては気の置けない人と化していたのも怒りが瞬間爆発した原因だったかも知れません。

怒りを爆発させた後は、怒りを感じながらもそんな自分を客観していました。そして、短い時間で火山が沈下するようにプスプスと音を立てながらも静まっていきました。いろいろと気づきがありました。
仕事に自己を同一視するとエゴに囚われる、って分かっていたのにそうなっていた自分。
人間のありとあらゆる強い感情をちゃんと見据えようと決心したら、自ら経験した。
思春期の頃、親に理解をしてもらえず憤慨していた自分がこんなところで出てきた。

そう気づいたら、ジャメインと和解だ、と思って彼女のところに行くと(7分後くらい)、ジャメインが今度はすっごく怒っているんです。彼女が何の悪気もなく言った、つい口から滑っちゃったことに対して、どうして私があんなに怒るのか!と。言い間違いは誰にだってあるのに、それに対して怒るなんて!って。

これでまた私は静まったはずの火山が活発化してきました。なあんで、あなたの言った言葉でUpsetした私が逆に怒られなきゃいけないのよ、と。これはおかしいよ!と。

仕事のスケジュールに中断され、そのあと小一時間ほど間が空きました。なんともやるせない気分でいると、総看護婦長のバストのやたらと大きいスモールさんが" When we fight for being right, we never win."と言ってくれ、これまた開眼。そうですね、どっちが正しい!?の罠にはまってしまうと、またエゴ同士の競争が始まります。まあ、完全にやるせなさが消えた訳ではありませんが、ジャメインと気まずい状態で仕事をするのは御免こうむりたいので、何とか和解しようと決めました。

しかし、派手に怒ってしまったし、ジャメインも怒っているので、どうアプローチするかな、とちょっと思案。考えても分からないので、取り敢えず、近づいてみると、ジャメインはまだプリプリしていて、話合いなんてしたくないって。こりゃ困ったなあ、と私。しかし、ひるまずに「ジャメインとの間にTension(緊張感)があるのは嫌だよ。だから私からハグするね」と言ってハグをすると、さっきまであったはずの緊張感はスル~っと溶けていくのを感じました。もとは超純粋なジャメインもそれで怒る気もうせたようでした。

そのあともちょっとギクシャクした感は残ったけれど、終業時にもう一回ハグをするとジャメインは"I love you Mucho Grande"とスペイン語交じりの軽妙な調子で言ってくれました。嘘はつけないジャメインが明るい調子で彼女の気持ちを伝えてくれました。

ハグってこんなに絶大な効果があるんだ、と思ってビックリです。私は日本で育ったので、普段自分からハグなんてまずしないんですけれども、でも言葉で通じないこともこうしてボディコンタクトと体温で伝わるものなのですねえ。普段何気なくしているHugも、知らないうちに良好なコミュニケーションに大変役立っているということですね。HUG普及活動をしたいような気分になりました。理屈をこねる前にハグしとこう!って。



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by sakurasikibu | 2010-02-25 23:06 | 仕事場で感じたこと

ちょっと大げさ過ぎないかなあ・・・

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先週末に出ていた大雪警報は外れたけれど、昨日からの警報はどんぴしゃり!
今朝、起きて窓の外を見ると薄っすらと雪が積もっている。日中、雪は降り止むどころか、段々と勢いを増して降り続ける。仕事中、窓から外を見ると空は真っ白。NYには珍しく、ぼた雪っぽいものが降り続けている。雪は静かに積もっていく。

お昼過ぎ、病院で火災のときに似た警報がなる。サイレンのようなけたたましいものではないけれど、「プー」と言う音を幾つかに組み合わせて、コード化して病院のどの場所で問題があったのか知らせてくれる仕組みがあるのだ。今日はそれが4-4-4という組み合わせで鳴る。この意味は”Disaster(天災)”だ。確かに悪天候は天災の部類に入るのだろうとは思うけれど、外を見れば積雪はまだわずか3センチ程度。どうして、これしきのことで天災扱いにしてしまうのか?!

病院は24時間体制で運営されているけれど、そこで働く人間は24時間働き通すことは出来ないので、3交代制を取って、その運営をしている。私のシフトはいわゆる9-5のシフトだし、その前後に同じポジションの人がいて引き継ぎをすることはない。ただ看護婦さんたちはその人数分丸ごとシフトの3交代制で動いている。雪の為に病院に来れなくなった職員の補てんを考え、取り敢えず、緊急事態を凌ぐため、職種に関係なく、お昼間にいる職員は病院に強制的に居残りをすること!という命を出すための4-4-4の警報だった。

患者さんのラウンジのTVはずっと天気予報のチャンネルがついていて、ずっと積雪がどのくらい酷くなるかと、まるで脅しているかのように延々と「さあ~、大変なことになるよ!」とレーダーをもとにした予報を繰り返していた。

私はこうした様子をこっそり斜に構えて見ていたのだ。なあんで、ここまで大騒ぎするのか、と。病院であるからして、どんな緊急時にも対応しなければならないので、労働力を確保する必要があるのは分かる。かと言ってまだ外は大した積雪もしていないうちに、患者さんを含む病院全体に、わざわざ天災時のコードを鳴り響かせる必要はあったのかな?と思う。病院内のメールや電話で十分に伝わるし、そうすれば患者さんもそのコードを聞かなくても済むのになあ、と。うるさいというより、「なにごとか?」と変に恐怖心をあおるような気がするのだよね。火災時は患者さんも非難しなければならないから、この警報を聞く必要はあるけれど、大雪のためにスッタフが集まるか、集まらないかは彼らには直接どうもできないことで、それを感知させる必要は全くないと思うのだけれど。

何かの災害が予期されるときはその被害を最小限に食い止められるよう準備をすることは大切だし、ましてや人の命を預かる場所では尚のこと。でも、ことさらに事を大きくしているように思えたのだなあ、今日は。総務関係の人は朝から通常の仕事をそっちのけで、この雪でもし次のシフトの人たちが来なかったらどうしよう!と大騒ぎしていたのだよね。なんというか、病院中がある種のパニック状態に近いものがあった。2003年にあった、ブラックアウト(停電)を経験して、真夏に電気のない病院に居残った経験がある人が多いので(私もその一人)、それがトラウマ的に思い出されていたのかもしれないけどね。でも実際は3センチくらいの積雪で、次のシフトが来る時間帯には雪はほぼ降り止んでいたんだけどねえ。

なんだかねえ、これはアメリカ人だからなのか、人間のサガなのか、良く分からないけど、騒ぎ過ぎな気がしてしまったんだよねえ。ドラマがみんな好きだなあ、って。「どうしよう!」とか、「我々どうなるの?」ってハラハラどきどきするのって、きっとどこかに蜜のような味があるのだろうねえ。結局、夕方からの勤務の人たちの通勤の足は特別な問題もなく、皆通常通りやって来て、ごく一部が夜間シフトの人のために残る以外は、皆普通に帰れる事になりましたけれども。

この程度でこんなに大騒ぎをしていたら、本当の大惨事が来たときはどうするんですかねえ。もうちょっとみんな落ち着いた方が良いと思うんだけどなあ・・・。

こんな中、私の同僚のジャメイーンは外の降雪を見て、なぜかハイ状態! 62歳の彼女は70年代のディスコミュージックを大きな音で掛けて、一人で踊っていた。こういう人が居ると、なんかほのぼのして良いなあ、と思いました。こういう良い意味での「遊びの精神」はどんなときでも忘れずに居たいなあ、と。

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アパートメントへの帰り道。降り始めの雪はいつ見ても綺麗ですね。



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by sakurasikibu | 2010-02-10 21:55 | 仕事場で感じたこと

笑えるブラウニー

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こんばんわ。

今日はちょっとお下劣なお話。

日本にお住まいの皆さま、ブラウニーってお菓子、ご存知ですか?
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            リッチな味わいのチョコレート風味の焼き菓子です。


話は私の職場に移ります。
うちの病棟には、社会的に活躍している人から、認知症を患う人まで、さまざまなレベルの患者さんがやってきます。患者さんMは80代後半の女性。若かりし頃は世界中を旅して回った行動派の女性でした。その彼女も今では認知症を患い、他州に住む家族とは離れ、老人ホームで生活をしていました。ホームでの行動に問題があって、うちの病棟にやってきました。
彼女は英語で言うと、sexually preoccupied、と言って常に性的なことを考え、そういう発言をし、そして時には行動にも出てしまう、という行動を取っています。

とても華奢なMは私に取ってはとても可愛いおばあさんです。廊下を歩くときは "Honey,let me hold your hand.”と言って手を繋いでくるのです。かわいいいじゃないですか。まあ、Honeyと病棟のスタッフを呼ぶのは、あまり適切ではないですけどね。認知症なので言うことが、そのときの状況には一致しないことが多々あるのですが、でもとてもユーモアがあって、いつも笑わせてくれるのです。

今日は私にMが銀行に行ってお金をたっぷり下ろしてくるから、なんでも豪勢なものを一緒に食べに行こう!と誘ってくれました。甘いものが好きなMなので、「じゃあ、私がブラウニーを買ってきたら、食べる?」と聞くと、いきなりMは自分のまたぐらをつかみ、「ブラウニーはここにあるから、いらないよ!」って。

こんなえげつないジョークはちょっとやさっとでは思いつきませんよ。
私は"You are too much!”と言って、思わず座っていたのに立ち上がってしまいましたね。
私はMがこう話してくれた後はひとしきり得意の大笑いをしました。
いやあ、まいりましたよ。しばらくはブラウニーを食べる気にはなりそうもないですねえ。

実は今日、病棟の看護婦さんたちが結構なドラマを繰り広げていて、その中に引き込まれそうになっていたのでした。ま、ドラマに参加する気はゼロですので、遠巻きにしていたのですが、このブラウニー話ですっかり気もほぐれましたね。

えげつない話も癒しになるというお話でした。


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by sakurasikibu | 2010-01-27 20:21 | 仕事場で感じたこと

やっぱり面白いわ、ここ。

今日もブログにお越しくださって本当にありがとうございます。

7日ぶりに仕事に戻りました。
大晦日にみんなで頭を抱えていた、強烈な自殺願望を持つ女性は、取りあえず小康状態を保っていました。このケースはまれにみる難しいケースで病棟の心理学者(Ph.Dを持つ臨床心理士)が治療に悩みすぎて、治療会議中に泣き出してしまったほど。いつか機会があって、ブログで話すことが妥当だと思われたら記事にするかもしれません。

さて、今朝は治療会議で今まで休暇中の病棟の模様を同僚がいろいろと話してくれました。ソーシャルワーカーのデボラは物まねが大の得意。患者さんがどういう行動や発言をしていたか、まるで本人のように再現してくれます。心理学者のベスも彼女のグループ治療でどう患者さんが振舞っていたか、を再現してくれました。患者さんの特徴を非常に良くつかんでいるので、見ていると本当に可笑しいんですよ。あ、決して我々、患者さん達を馬鹿にしているわけではありません。愛あってゆえ、のことです。もちろん、こういう真似をするときは決して深刻なことではなくて、微笑ましいエピソードの再現なんですけれど。デボラにはスタンドアップ・コメディアンになれば良かったのにね、って良く言うんですよ。本当に人の特徴をしぐさ、表情、声音、全て真似ちゃうんですから。彼女のまねが始まると「あ、(患者さんに)チャネリング始めた・・・」って言うくらい。朝から沢山笑わせてもらいました。

大晦日に"Happy New Year!"と言って送り出した(退院した)患者さん二人は昨日と今日に分けて二人とも再入院してきました。我が病棟は病院内数ある精神科病棟のなかでも患者さんからの評判がとても良いんです。居心地が良くて、つい戻ってきてしまう人たちもいるほど。うちの病棟に居れば安心と思う人が多い。私たちの治療を好意を持って受け止めてくれるのはとても嬉しいですが、精神科病棟をふるさとみたいに思われてしまうのも問題だ、と良くスタッフ同士で話します。

今日戻ってきた患者さんは30代半ばの男性。Bipolar Disorder(日本語では双極性障害、もしくは躁うつ病といいます)を患っています。この人は面白い経歴の持ち主です。某アイビーリーグで修士を修めたエンジニアでかつてはNASAに勤めていました。20代の後半に病状が悪化したにも関わらず、処方薬を取らないでいたため、社会で機能できなくなり、離婚をし、現在は彼のおばあさんと同居。前回、入院してきたとき、初回面接で彼の話すことと言えば、まるで映画"K-Pax"かと思うような内容や、果ては奇想天外なアイデアというか妄想。 iPhoneの普及は社会の一夫一婦制に貢献している、というんです。「どうやって?」って尋ねると、何でも今はまだ日本でしか手に入らないのだけれど、人間の手の人差し指と親指の間の水かきのような部分にチップを埋め込むとカップルは実際に時間を共に過ごさなくても、コミュニケーションが図れると。この彼は日本に多大な幻想を抱いていて、日本のテクノロジーを持ってすれば、なんでも可能だ、みたいな発言もするのですねえ。茶道もたしなみ、日本文化が大好きらしい。そんなわけで、何かと理由をつけては私の治療室を訪ねてくるのですよ。

今回は「Bipolar Glassesを買ってくれ」と言われました。私は日本で働いていた頃、そら耳アワーと良く言われたくらい聞き間違いの多い女でしたから、このBipolar GlassesはBinocular(双眼鏡)かBifocal lens(遠近両用の眼鏡)のことかと思って何度か聞きなおしました。でも彼が言っているのはやっぱりBipolar Glasses(躁うつ病用の眼鏡)なんですよ。「何よ、それは?」と聞くと、彼のアイデアを教えてくれました。なんでも、眼鏡の両縁から微細な光が出て、それでBipolarの気分を良くするんだ、というんです。ロサンジェルスでだけ販売している、と。もちろんそんな眼鏡のことはうちの病棟の誰も知りません。存在していないと思います。
(念のため、と思って今ネットで調べたら面白いものが出てきました。彼が話してくれたのとは若干異なりますが。これです!青い光をブロックすることで、メラトニンの生成を助け、心身を穏やかにする効果があるそうだ!理論としては面白いけど、実際にこの眼鏡が役に立つのかは疑問。明日精神科医と話してみましょう。)

こういう奇想天外な発想って、クリエイティブなマインドから来ているんですよね。面白いですよ。普通はなかなか思いつきませんから。

実際クリエイティブな人って、この躁うつ病を患っている人が多いんですよね。有名どころはモーツアルトやゴッホ。現代でも、映画監督のティム・バートン、俳優のジム・キャリー、作家のシドニー・シェルダンなど、実はかなり大勢いるんですよね(参考リスト)。特徴としては、多才で多作。エネルギーが有り余っていて、次々に仕事をこなしていくという感じでしょうか。睡眠時間もすごく少ないのも特徴。でも、脳内物質のバランスが崩れると非常に感情的になったり、酷いケースでは幻想・幻聴も招いて社会生活に支障をきたします。せっかくの素晴らしい才能がもったいないですよね。処方薬を取ることで脳内物質のバランスを取ることが、健康的な社会生活に欠かせないところ。天才と何ちゃらは紙一重って昔から言うけど、こういうことでしょうかね。

いやあ、病棟のスタッフを含め、病棟で出会う人たちはみんな個性的で、人間って面白い存在だなあ、とつくづく思います。本当に一人ずつ、みんな良い味出しています。



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by sakurasikibu | 2010-01-07 18:34 | 仕事場で感じたこと

対策法も人それぞれですね。

今日もブログにお越しくださってありがとうございます。

唐突ですが、うちの病棟の看護総婦長さんは超巨乳(今はこういう言葉を使っているのでしょうか?)の持ち主です。ジャマイカ出身の彼女は多くのジャマイカ人女性のように肥満はしていません。手足はほっそりと長いのに、胸だけが爆発しているかのように大きいんです。もうじき60歳になろうという彼女は年齢を感じさせないゴージャスな女性です。

その彼女が今日、新しいシャツを下ろして着ていて、とても良く似合っていたので、賛辞を述べていた所、花柄だったので、パッと見分からなかったのですが、丁度胸の膨らみの頂上のところに(なんだか好色のオヤジのような文章になってきましたね・・)”L"と書いてあるスッテッカーを細かい日本人らしく、私が目ざとく見つけたんです。
それで、周りにいた人と「しかもラージって胸に貼ってあるよ!!(でもね、本人の名前はSmallさん)」と言って大笑いしていたんです。その総婦長さんの胸の大きいのは自他共に認めるところですからね。そんなところから、乳がんの話になったんですねえ。

アメリカは乳がんの発症率が圧倒的に日本より高いんです。2002年の統計で少し古いのですが、2007年に発行されたTIME誌によると、アメリカ人で乳がんにかかる人は10万人中101.1人だそうです。その割合は日本人になると32.7人までに下がります。

あと乳がんの発症率は寒い地方に多いんですね。

そういえば、『病は"冷え"から』の著者の石原先生も冷えと癌の関係について著書で触れられています。

先日お世話になった亜子先生も冷えは万病の元とお話してくださいました。アメリカ人に乳がんの人が多いのも、巨乳の人が多く、先端は身体から離れているので冷えやすいことが関係しているって。小ぶりのバストの多い日本人はそういうわけで乳がんの発症率も低いのかもしれませんね。亜子先生は身体を冷やさないことが健康の秘訣とアドバイスしてくださいました。

乳がんの特徴として、体質的な遺伝の要素が大きく関係していることも一つあります。おばあさんが乳がんで、お母さんも乳がんだという家系に生まれた女性はハイリスクにあると見なされます。そうして、今日胸がラージのスモールさんから聞いてビックリしたのが、そのハイリスクにある女性の多くは、癌だと診断されるまえに自ら双方の乳房を取ってしまうんだそうです。癌を未然に防ぐ為に。その数がどのくらいに上るのかは聞きませんでしたが、かなりの数に上るそうです。

インフルエンザの予防接種も受けたくない私には、診断もされていないのに、双方の乳房を取ってしまうことは本当に驚いてしまいます。究極の予防ですよね。こういことには能天気な私なら、ハイリスクだということを認識しつつ、食事、運動、ストレスマネージメントなどに心がけて日々を過ごすだろうと思います。これが心配性の人なら、いつ癌になるか分からない、癌と診断されたらどうしよう、残った家族はどうなるんだ、と案じている生活にもう耐えられない、と取ってしまうのかもしれません。ある意味、思い切りが良いと思います。ただ、自分も癌になると強く思い込まずにいる方法もあるとは思うのですが。私も父方の家系にも母方の家系にも癌は出ていますが、自分もそうなるかもしれない、という風にはなかなか思いつかないんですよね。本当に人生は人それぞれだなあ、と思います。同じ出来事にどう対処していくかで、どんな風にでも人生のカンバスに色を塗れるのだなあ、と。そして、どの色を塗ってもそれぞれに美しいのだろうな、と思います。

乳がんの予防についてのサイトを少しばかり上げておきますね。
見逃すな! 乳がん最新予防術
よくわかる乳がん

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by sakurasikibu | 2009-10-22 18:49 | 仕事場で感じたこと