職場に見る日本文化

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私の職場はNYの中でも最も多民族文化の色濃い地域にあって、アジア人も沢山いる。中国人、韓国人はもちろんのこと、ビルマ、タイ、フィリピン、ベトナム、インド、パキスタン、バングラディッシュ、マレーシア、チベットなどの国からやってきた人々。日本人が住んでいないわけではないけれど、患者さんとしてやってくることはまずない。2年に1回くらい出会う患者さんがいても、2世、3世とかで日本語は片言しか話さない、とかアメリカ人とのハーフだったりして、職場で日本語が必要とされたことはまずなくて、私としては残念に思うんだけど。

でも、日本文化に興味のある人は沢山いる。白人の50代過ぎた人たちは禅に興味がある人が良くいて、仏教の話を聞きたがる。私と話すと日本の哲学が学べるとかいう人もいた。そんな話はした覚えないけど、と本人は思っているんだけどね。あとは圧倒的に若い人たち。ティーンと働いていたときは、ゲームやアニメの影響で日本を美化してとらえている子供たちが多くて、私が日本人だと分かると、「That's cool ! (かっこいい!)」って良く言われたものだった。日本語を教えて、とか習字を教えてって言う子も結構いた。
成人病棟にも多くはないけれど、18歳以上の若者がやってくることがあると、大概アニメで覚えた片言の日本語を私に話しかけてくる。

そうそう、昔、売春の斡旋をしている20代前半のメキシコ人の男性が入院していたときは、私の日本語アクセントを気に入って、「Geisha(芸者)で売り出せる! (丁度、映画『さゆり』が公開されていたころだったので)」と言ってスカウトされたときがあったなあ。「今の職場より良いお金になるよ!」って。これは失礼ね、と思って病棟の主任医に話すと、その患者さんは不謹慎なことは言わないこと、とそのドクターに注意されていたのも、今になれば笑える話だ。

あとは、文学好きのドクターたちに良く話題にされるのが、村上春樹。アルゼンチン出身の私の大好きな女医さんは村上の大ファンで彼のエッセイまで読んでいて、彼がマラソン好きだとか、私の知らないことも沢山知っている。彼女は日本映画も好きだそう。絵画好きの同僚は北斎の話とかしてくれるしね。

こんな風に日本の文化が認められているのは嬉しいなあ、と思う。そして、我が病棟の金曜名物にカラオケがある。週末を前にみんなでパーッと歌って踊ってはじけようっていう娯楽の時間。もちろん歌はアメリカの歌ばかりだけれど。ちゃんとカラオケマシーンもあって、患者さんがマイク片手にスクリーンの文字を追って一生懸命歌っている姿は、ほほえましい。その歌に合わせて、バックダンサーズもいるしね。小ぶりの楽器も用意して、みんなで歌って踊って楽しいひと時。ときどきはプロ並、また元プロだった患者さんの美声を楽しむこともあったり。そんなときは涙ものの感動。目がうるうるするくらい上手なんだもの。

そして、今日は3回くらいマイケルジャクソン(昨日訃報を聞いたばかり)をみんなで歌った。全く悲しい感じではなかったけど。『スリラー』を歌ったときは私もバックダンサーズの一人になって、昔、ひょうきん族で覚えたあの踊りを思い出しながら踊っておりました。この職場のカラオケタイムはストレス発散に最適。みんなすごい良い顔して終わると出て行くの。これは日本の誇る素晴らしい文化だな。

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by sakurasikibu | 2009-06-26 21:00 | 仕事場で感じたこと