ユング『赤の書』を学ぶ 3

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こんばんわ。今晩もユングのクラスを取ってきました。今日のクラスは、先回までのちょっぴりお茶らけた軽いタッチとは違ってかなり濃厚な内容でした。

私自身も、只今内容の消化最中であります。

クラスはユング自身がどう心理学というものについて捕らえていたか、という話から入りました。

Psychology is a method for the release and realization of experience.
(心理学とは経験の開放と気付きの方法である。)
で、心理学はSuffering(苦しんでいるもの)から直接に救ってくれるものではないと。

その通りだと私も思います。気付きをもたらし、そこから自分がどうするのか、自分でまた選択していくものだと思います。

ユングは心理学と物理学を比較して、こうも言いました。
物理学は外にあるものを観察して公式を作るもの。心理学はうちにあるものを外へ出して観察し、またうちへと戻すもの。個人的な公式はあるけれど、普遍ではない、と。

面白い比較だなあ、と思いました。

あと面白いと思ったのはユングはunderstand(理解する)とrelate(関係させる、結びつける)の違いに付いても触れています。Sprit(魂)は我々が自分の経験を通さないとrelateできない、と言っていること。
ここで先生は聖書を持ち出して説明してくれました。聖書は軽く2000年前の古いもの。読んで理解することは誰にでも出来るけれど、そこに書いてあることに自分がrelate(上手く訳すのは難しいのですが、自分と結びつけてより身近に感じるということでしょうか)するには自分自身の経験を通してでないとできない、と。確かにキリストがわずかなパンと魚を5000人分に増やして皆に配る、なんてことは自分にもそんな経験、サイババがいきなり手のひらから金を出す、なんてのを見てもいない限り、話として理解するに終わっていますよね。
昔のSpiritが、我々がrelateすることで、embody(具象化される、肉体化される)され、incarnate(具体化される、実現化する)と言っていました。

私の解釈では、ユングがアクティブ・イマジネーションという経験を通して、人間の集合無意識にRelateして、それを絵を用いて具体化したんだろうなあ、と。

そうして、クラスの後半はユングの絵を沢山見ました。詳しい解説は来週だそうですが、いやあ、面白かったです。クラスメートもさすがユング派だけあって、イメージに強い! アートセラピストも顔負けな位、細かいディテールに目が届いています。ユングにとって魂は良く白い鳩、蛇、そして小さな女の子として現れされています。蛇は面白い象徴で、仲介者でもあり、分離するものでもあるのです。ユングにとって、赤、青、金色は特別な色だったらしく、多くの絵にそれらの色が繰り返し使われています。

ユングはWWIで世界が崩れていくのを見、それが彼のPsyche(サイキ・精神)にも大きく影響を及ぼしたのですが、先生がクラスの最中に興味深いビデオを教えてくれました。ユングの絵にこのシーンに似たものがあったのですよ。フィルムは2002年のイタリア映画でオリジナルは15分と短いのですが、Youtubeで9分のバージョンが見られます。
このときのイギリス兵ヘンリーが、ある人物に優しい心を起こさないでいたら、今頃、世界史は大きく変わっていたことでしょうね。





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by sakurasikibu | 2010-03-10 23:04 | つれづれ