今週末

今日もブログにお越しくださって本当にありがとうございます。

こんばんは。
NYは夏らしい丁度良い気候が続いております。Thanks GOD!
先日、日本領事館にお勤めの方から聞いたのですが、猛暑が続く日本ですが、なんと外務省などお役所では外気マイナス2度に室内温度を設定しているんですと!だから外が35度なら、中は33度ですよ!蒸し風呂状態の中、勤務を強いられている皆様、ホントご苦労様です。
私なんぞは、病院の冷房がきつ過ぎて、セーターとか着ているんですけど、それもまあ、問題ですわな。エネルギーの節約とか、この国の人は基本的にあまり意識にないですから・・・。

この週末は悲喜こもごもと言った感じでした。悲というのは、患者さんの話に思わず涙してしまったこと。私もこの仕事も長いので、普段は自分の生の感情は患者さんの前で見せることはしません。そりゃ、NO NOですよ。でもね、金曜日に聞いた話は切なくてねえ・・・。

32歳の双極性障害を患う女性Aは二人の子どもを持つシングルマザー。彼女は私の病院では有名で各病棟に入院した経歴があります。重度の精神疾患を持つ彼女は、自宅で日常生活を送ることが容易ではないのです。
普通、入退院を繰り返す患者さんというのは退院後、投薬治療などを続けないで、病状が悪化してやってくるのです。要は薬さえちゃんと取っていれば、また入院する必要はない人がほとんど。

ところが、このAさんの悲しいところはお薬はきちんと飲んでいるのに、病状が悪化しちゃうんですよ、途中で。で、幻聴が始まって、彼女の子どもを殺せ!とかいう声が聞こえてくる。その声に耐えれずに暴れだす彼女は、また入院してくるわけです。
Aさんのお母さんといのは、無責任な母親だったらしく、彼女はグループ・ホームという施設で育ち、16歳のときに出産し、高校も終えていません。20代前半で発病し、その後は仕事をすることも出来ず。
金曜日の午後の少人数のグループセラピーの場で、彼女は「私はただ良い母親になりたいんだ」と話を始めました。彼女の母親がしてくれなかったことを彼女は自分の子ども達にしているし、それを続けたい、と。(実際に、彼女の16歳になる娘と電話で話をした同僚が言うには驚く位、礼儀正しくて大人びた子どもだったということです。ちゃんと育っているということですよね。)でも、薬を取っていても、こうして悪化して病院に戻ってこなければならないし、強い薬を取ると一日寝ていて、子どもが学校に行くときに世話をしたいのに、それもできないで寝過ごしている。バスや地下鉄に乗れば、寝過ごすことばかりで、いろんなアポイントメントにいつも遅れてしまう。自分の人生は寝ているか、病院にいるか、だとも言っていました。GED(高校卒業と同様の資格がもらえる試験)をパスしたいけれど、薬でいつも頭が朦朧としていて、勉強できない。子どものために良い仕事について、子どもをサポートしたい・・・。「私はただ普通になりたいだけなのに・・・」と繰り返し言って、大粒の涙をボロボロとこぼして泣くのです。「私の人生は呪われているんだ・・」とまで言います。

彼女にしたら、自分の治療をちゃんと続けているのに、それでも自分の病状をコントロール出来ないでいるんですよ。どんなにやるせない気持ちでいるのだろうか、と。発病する前の自分の状態を覚えているので、現在の自分の状態はどんなに歯がゆいことでしょうか。そして何より子どもの世話をしたいのに、できないというのは本当に、本当にやるせないことだろう、と。
彼女の辛さが伝わってきて、私も思わず涙してしまいました。どんなに切なかろう、と。この人に一体私は何が出来るのだろうか、と。

きっとこれは精神疾患を持つ方だけではなく、ガンなどの肉体的な病気を患う方も同じ気持ちでおられるのではないかな、と。自分は日常、普通に行って来たことが出来なくなることはなんという不自由なのか、と表面思われます。既存の治療方法では自分の機能が回復しない。

物理的に子どもの世話を出来ない人々の切なさ。どれほどの心痛でしょうか・・・。そういう方たちにも人生に光を見出してもらいたい、と思います。身体的に世話をすることが難しくても、そのような強い愛情は母親以外に持てるものではないだろうし、そういう思いは必ず子どもに伝わっているはず・・・。愛情こそがかけがえのないもの。だからこそ、Aさんのお子さんもきちんとした子どもにそだっているのだろうと思います。

金曜日はそんな気持ちを抱えたまま、約束をしていたSushi Azabuへ。お任せコースに舌鼓を打つ間に気持ちもほぐれて来ます。翌日はなぜか連続してまたトライベッカの日本食屋、松玄へ。この日は6人での会食。ここでもお任せにしたのですが、前日の伝統的な日本食とはちょっと趣きが変わるので、ちゃんと楽しめました。ここはサービスがゆるいと聞いていたけど、その通りで友人と人間味があって良いね、と優しい観察をしながら、つい笑ってしまう場面も幾つか。ありえないでしょう、というサービスがあるんですが、それが笑える。これはサービスの良し悪しには関係ないけど、隣のテーブルでは、テーブルのホールダーに入った蝋燭からなぜか髪に着火してしまったキレイなブロンドの少年が。彼の母親が悲鳴を上げたりして、一瞬レストランに緊張感が走ります。髪のこげた匂いがしましたが、大事には至らなかったようで良かった。
このレストランには大きな水槽が幾つかあるのですが、従業員のみなさんもなぜか魚っぽい雰囲気が漂っていて・・・。ホウボウみたいな人やタコみたいな人や・・・。全体として水族館みたい、とは友人の感想。いやあ、こういうレストランはあんまり無いんじゃないか、という私の感想です。

まあ、精神的に弱っているときの日本食というのはやっぱり落ち着きます。そして気の置けない友人達とたわいもない話をしているそれだけで心も落ち着いてきますね。

この会食には今回17歳の少年が初参加。西海岸でファッションデザインの勉強をしているそうだ。卓越した人物を輩出している家系に生まれた彼も17歳にして、将来こいつぁ大物になるなあ、という風格があります。彼のファッションへのこだわり、知識の豊かさと言ったら、大人並みというか、ずっと大人なはずの私には皆目検討も付かないことも知っているし、言う発言がどこか達観しているところがあるというか、将来が楽しみな彼ですね。一緒にいた大人5人を相手に一番良く話していました。利発なお子さまなんでしょうなあ。 あのディテールへのこだわり振りはファッション業界で成功する大事な要素なんだろうなあ、と関心もしました。若くして自分の才能を生かす場所を知っていることも素晴らしいことですな。

そして日曜日の今日は知人のヨガのクラスを取るつもりが、地下鉄の駅についたらお財布を忘れていることに気付き・・。取りに戻ってもクラスには間に合わないので、今日はゆっくり過ごすことに。エネルギーをタップリ補給した感じがします。明日からの一週間も良い感じで過ごせそうです。

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猫の寝姿を見ることも私の大きな癒しです。




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by sakurasikibu | 2010-08-08 20:57 | つれづれ