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怖いものなし

今夕、仕事の後、ミッドタウンでロンドンから出張中の友人と彼の会議の合間を縫って、束の間お茶をする。16年来の友人の彼とは頻繁に連絡を取らないでも、いつでも腹を割って話せ、ありがたい存在である。その昔、若者のくせに妙に親父くさい男であったが、30代後半になって変な油が取れてというのか、いや、角が取れたのか、一皮剥けたのか、今の方がオヤジ臭さはなくて、紳士然という感じだ。イギリス生活が長いからか。

さて、彼とバイバイしたあと、私はむしょうにトンカツが食べたくなった。ここ3,4日微熱が続き、熱は下がったものの、すっかり体力の落ちた私は元気が出るものが食べたくなった。友人に会った後、ご飯を作る気力はなく、そこいらの日本食屋さんで済ませようと思い立つ。幸い、近くに”かつ濱”というNYCでは名の知れたトンカツ屋さんがあるので、そこへ行くことにした。
カウンターに座り、私の注文したものは躊躇いもなく ”メンズ定食(ちゃんとレディース定食もあるというのに!)”。カツとじに小皿が3品、お味噌汁、大盛りのご飯というボリュームたっぷりの構成(お店には他にもメニューが沢山あるんですが)。”男(いやオヤジか)定食”を完食した私。我ながら天晴れと思う。
若かりし頃”オヤジギャル”なる言葉が流行り、仲良しの女友達と定食屋へ行ってみるのが面白い時期があった。その頃はまだオヤジ臭いことをすることにちょっぴり抵抗や恥じらいもあったけれど、それを敢えてやってみることが楽しかったのである。
今となっては、なにも怖いものはない。カウンターの横には正真正銘のオヤジが居たが、私の方が大食であった。いやはや、年齢を重ねた女性というものは、次第に怖いものがなくなっていく。最近はもう化粧をすることもほとんどない。当人にとっては、いたってお気楽な人生で毎日楽しいのだが、端からみるとどうなのかなあ?
本人は怖いものなし、で周囲は ”あの人ちょっと怖い”だったりして・・・。
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by sakurasikibu | 2006-11-27 21:58

万葉トロントを行く

先週の水曜日から昨日の月曜までカナダはトロントまで行ってきた。とあるセミナーを受けに。そのセミナー自体は金曜から日曜までだったのだが、ちょっとは市内観光でもするか、と思って早めにトロントへと発つ。
ヨガティーチャートレーニングの先生ジョナサンは私の出発前にトロントを絶賛してくれる。昔付き合っていた男はトロント出身だったけれど、その彼はトロントには辛口だった。トロントがどんな街かは自分で行って確かめましょう、と思って出発した私。
トロントに着くと大雨。何でも記録史上最高の雨量とか。観光には最適!!な状況。大雨と言われてじっとできるような性格ではないので、トロント出身の同僚から集めた情報をもとに街探索開始!
リトルイタリー、中華街、おしゃれと言いわれるQueens Street West、高級ブティックの並ぶBloor Street, こじんまりとおしゃれなYorkvilleなど時間の許す限り行ってみる。
観光を始めた頃は雨も収まり始め、最悪の天候ではなくなっていた。でも、トロントはどうも私とは相性は良くないらしい。英語が通じるのは楽だけど、ちっともわくわくしないのだもの。20代のころ世界中のあちこちを旅して、NYのような大都会でなくてもちゃんと心から楽しめる私だけど、トロントはそうではなかった。活気に欠けるというか、なんだか寂しい感じがしてしまう。綺麗だし、歴史のある建物も美しいし、近代建築も立派なんだけど、でも、オリジナリティーが余りない感じがしてしまう。
我がネイバーフッドのブルックリンの方がよっぽど面白いと思ってしまった私(トロント在住の方、トロント大好きな方、本当にごめんなさい)。
同じカナダでもモントリオールは私大好きでフランス語ができるなら移住したいと思うくらいなんだけど。


でも、そうは言いつつも一つ素敵なところを発見。
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カナダ発の洋服屋さんRootsが9月末にオープンしたRoots Yoga Studio
とっても素敵だった。たまたま取った先生はトロントでは結構有名らしいDenyse Greenという先生。50台前半くらいかな。リラックスするとても良いクラスだった。生徒さん達は皆常連らしく見慣れない私にヨガマットやプロップのあるところ(扉の後ろにあって分かり辛い)を教えてくれたり、何かと親切。クラスの終わったあとにも生徒さん達と歓談でき、これはNYのヨガスタジオではちょっとないことなので、トロントのポイント急上昇。
このスタジオの床は日本から取り寄せた竹で出来ていて、なんとも落ち着く場所だった。写真より、実際のスタジオではずっと窓が大きく感じられ、天井も高く、とにかく広い。居るだけで心が安らぐ感じがした(この写真はスタジオの良さを出し切っていない)。自分も将来スタジオを持ちたいと思っているけれど、こんな感じのスタジオが出来たら良いな、と思った。
きっと実際に住んでみるとこのような発見が沢山あって、実はトロントは私の印象よりずっと面白い街なのかもしれない。
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by sakurasikibu | 2006-11-21 20:36

猫にかまけて

先日、町田康の猫にかまけてを読む。数年前日本に一時帰国したとき、猫の手帳という雑誌を読み、その中に町田康がエッセイを連載していた。ヘッケちゃんという野良猫を引き取った模様が書かれていて、そのヘッケちゃんはかなり衰弱していた。ヘッケちゃんは一体どうなったことか、とずっと気になっていた私。NYに戻って割高な雑誌を買う気は毛頭なく、いつか彼のエッセイが本になったら買おう、と思っていた。
そして漸くその本を読む機会を得たわけだか、ボロボロに泣きながらこの本を読んだ。町田の飼う4匹の猫について書いてあるこのエッセイ、その中で2匹の猫が死んでいく。その壮絶な闘病の描写は猫の飼い主の一人として実にこたえるものだった。
常々自分の猫たちがあの世に行ってしまう時には自分は相当に辛いだろうし、日常生活も暫くはまともに送れないだろうと思っているけれど、彼らが病気で苦しんだ果てに死んでいくことまでは考えもしなかった。私は激しい闘病生活を猫と共に送った日には精神に異常を来たしそうな気さえする。私には耐えられない、と思う。かと言って薬で眠らせることも簡単にはできないだろうと思う。
要は猫たちが苦しまず、すーっと息を引き取るように行ってくれたら良いのに、と思うのである。
で、私は猫たちの万が一の為、あるヒーリングの技術を学ぼうと決心するのであるが、このヒーリングについてはまた後日に。
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by sakurasikibu | 2006-11-10 14:16