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変われば変わるものです その1

今日もブログにお越しくださってありがとうございます。

今日のNYは快晴でとても穏やかな気候でした。気分が良いですね。こんな日は釣りに行くのも楽しかろう、と最近知人に誘われ、また趣味が増えそうな私です。

でも、今日の話題は釣りではありません。またまた食事法の話です。私は自分に合った食事法を模索中であります。こういったときは情報というのは、向こうからやってくるんですねえ。ブログ上で知り合ったKさんに先日お会いする機会がありました。Kさんから『西式甲田療法』のことを教わり、本を数冊お借りしました。日本での話題などにはめっぽう疎い私はこの甲田医師のことを今回始めて教わりました。彼が薦めているスイマグのことは聞いたことはあっても、多分同時に甲田先生のことはレジスターできなかったようです。甲田先生は少年の頃から胃腸に問題を抱え、大学生の頃にはお医者様に見放されたほどの難病を抱えていらしたのだけれど、小食・断食、そして独自の運動、背骨の矯正などで、医師に見放された後50年も人生を続けられた方です。残念ながら、去年85歳でお亡くなりになられたそうです。その甲田先生の薦める小食は3ステージに分けられているのですが、その究極の第3ステージでは朝食はなし、水と柿の葉茶を飲む(最低500ml以上)、青汁を一杯飲んでも構わない;昼食は玄米ご飯一杯、豆腐半丁、ゴマと昆布少々;夕食は青汁、玄米ご飯一杯、豆腐半丁、野菜・海藻・豆類・小魚類から一品、リンゴ小一個。量の少なさもさておき、品数のバリエーションのなさにがっくりとしてしまいますね。こりゃ、私の探しているものとは違うかな、というような。

でもね、ふと振り返ると自分のこれまでの食生活も随分と変化をしているので、必要なら自然とそういう方向に変化していくのかもなあ、と思い始めてもいます。

私は大学で東京に上京するまでは家族と共に地方で育ちました。男兄弟3人に挟まれて育ったせいか、大変な過干渉と過保護のもとで育ちました。根が冒険心の強い男の子のような気性の私がそういう環境の中にいるのは楽ではありませんでした。父親からの溺愛に窒息しそうな思いをしていたものです。自らの好奇心をぎゅ~っと抑えられているような感じでしたね。家にいた頃は大食の弟(ご飯を軽く7膳は食べる)と比較されて、「もっと食べなさい」、と良く言われたものです。好奇心を抑える余り、食欲も抑えていたのかもしれません。それが、大学生活と共に自由を得、それまでのように好奇心を抑えている必要も無くなりました。その途端、食への関心も一気に目覚め、私の食道楽が始まりました。私の食欲旺盛ぶりに久しぶりに会った両親が驚いていたくらいです。私の大学時代はぴあの全盛時代で、ぴあや当時刊行されたばかりのHanakoなどを頼りに散々ぱら食べ歩きをしたものです。外食が趣味でしたから。社会人になってもそれは続きました。会社員時代は同僚と本当に良く食べに行っていましたね。飲み会も連日のようにありましたから。海外へ行くことも多かったのですが、見知らぬ土地でもレストランの外観だけで、美味しいかどうかを当てる妙な勘も発達しました。NYへ来て学生だったにも拘らず、しばらくはそんな状態だったと思います。でもね、そんな私も変わっていくんですよ。 (つづく)

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by sakurasikibu | 2009-10-25 21:57 | 食品・食事療法

お料理のこころ

今日もブログにお越しくださってありがとうございます。

先日、友人から借りた『食堂かたつむり』を読みました。日本にお住まいの皆様には「今さら・・・」という感じがするかもしれませんね。アマゾンのレビューではかなりの酷評を得ているようですが、私は作者のバックグラウンドも全く知りませんでしたし、そういったレビューも知りませんでしたので、読後の印象は良かったですね。確かにストーリーの展開には無理を感じますが、随所随所に感動するところがありました。そして、どんな道も究めれば、それは精神世界で言っていることと全く同じなんだよなあ、と実感しました。この本では、お料理を通して、精神性を高めていくことを教わりました。

自分の手料理を食べてくれる相手のことを真に思い、その人が今必要としていることを見極め、それを食をつうじてどう相手に渡すか、という幾つもののくだりは読んでいて楽しめました。自分もこの食堂に行ってごはんを食べたい!と思いました。

主人公の食材に対する態度も好きです。お料理の前にまず食材の「声」に耳をかたむけること。どう料理して欲しいのかを尋ねるんですね。そうすると、食材たちが自ら、どう調理するのが一番相応しいのかを教えてくれるのだと。主人公が野菜とチャネリングしているわけですね。これは食材の一つひとつに大変な敬意を払っているからこそできることですよね。人格を見ているというか、そこにスピリットがあると信じているからできることです。自分のエゴから作る料理ではなく、一端「無」になって食材の声を尊重するわけです。深いなあ、と思いました。

最後の主人公の母親の手紙は「親の心、子知らず」っていうことだよなあ、と思うと私自身も若い頃は親の気持ちが分からず、反抗していたことを思い出したりして、じ~んと来ましたね。そして、自分のこころのメガネの曇り加減で世の中って全然違って見えるんだよなあ、と。この本を浅い、というレビューが多かったですけれど、私はそうは思いませんでしたねえ。

お料理は、作り手が「無」になること(謙虚になること)、食材への感謝(それは、食材を育んだ大地や自然、食材を生産してくれた人、流通に携わった人など、関わった全てが含まれていると思います)、食べてくれる人への思いやりがあって、本当に美味しく感動するものになるのでしょうね。

今日は奈津子さんのお料理教室に行ってきました。不甲斐ないことに私はお教室の初めに軽い貧血を起こしてしまったのですが、奈津子さんはその私を気遣って、エネルギーを高める昆布だしを多めに使ってお料理してくださいました。また、彼女が昔彼女の先生から教わったことも教えてくださいました。「塩加減は野菜に聞きなさい」と。「今日はどのくらいが良いですか?と聞くと応えてくれるんですよ、って教わったんですよ」って。食堂かたつむりの主人公が言っていることと同じですよね。サケを使った一品があったのですが、それを作っている最中は先生の奈津子さんからも他の生徒さんからも自然と「(食材になってくれて)どうもありがとう。美味しく作って頂きますからね」と感謝の言葉が出てきました。そして、お料理を作るときには「愛情」もちゃんと入れましょうね、と奈津子さん。食堂かたつむりは私の身近にありました。

今日教わったお料理のどれも大変美味しかったです。近日中に奈津子さんのブログ上でイチロウさんの素晴らしい写真とともに紹介されるはずですので、みなさま、彼女のブログに是非行かれてみて下さい。

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by sakurasikibu | 2009-10-24 23:02 | つれづれ

対策法も人それぞれですね。

今日もブログにお越しくださってありがとうございます。

唐突ですが、うちの病棟の看護総婦長さんは超巨乳(今はこういう言葉を使っているのでしょうか?)の持ち主です。ジャマイカ出身の彼女は多くのジャマイカ人女性のように肥満はしていません。手足はほっそりと長いのに、胸だけが爆発しているかのように大きいんです。もうじき60歳になろうという彼女は年齢を感じさせないゴージャスな女性です。

その彼女が今日、新しいシャツを下ろして着ていて、とても良く似合っていたので、賛辞を述べていた所、花柄だったので、パッと見分からなかったのですが、丁度胸の膨らみの頂上のところに(なんだか好色のオヤジのような文章になってきましたね・・)”L"と書いてあるスッテッカーを細かい日本人らしく、私が目ざとく見つけたんです。
それで、周りにいた人と「しかもラージって胸に貼ってあるよ!!(でもね、本人の名前はSmallさん)」と言って大笑いしていたんです。その総婦長さんの胸の大きいのは自他共に認めるところですからね。そんなところから、乳がんの話になったんですねえ。

アメリカは乳がんの発症率が圧倒的に日本より高いんです。2002年の統計で少し古いのですが、2007年に発行されたTIME誌によると、アメリカ人で乳がんにかかる人は10万人中101.1人だそうです。その割合は日本人になると32.7人までに下がります。

あと乳がんの発症率は寒い地方に多いんですね。

そういえば、『病は"冷え"から』の著者の石原先生も冷えと癌の関係について著書で触れられています。

先日お世話になった亜子先生も冷えは万病の元とお話してくださいました。アメリカ人に乳がんの人が多いのも、巨乳の人が多く、先端は身体から離れているので冷えやすいことが関係しているって。小ぶりのバストの多い日本人はそういうわけで乳がんの発症率も低いのかもしれませんね。亜子先生は身体を冷やさないことが健康の秘訣とアドバイスしてくださいました。

乳がんの特徴として、体質的な遺伝の要素が大きく関係していることも一つあります。おばあさんが乳がんで、お母さんも乳がんだという家系に生まれた女性はハイリスクにあると見なされます。そうして、今日胸がラージのスモールさんから聞いてビックリしたのが、そのハイリスクにある女性の多くは、癌だと診断されるまえに自ら双方の乳房を取ってしまうんだそうです。癌を未然に防ぐ為に。その数がどのくらいに上るのかは聞きませんでしたが、かなりの数に上るそうです。

インフルエンザの予防接種も受けたくない私には、診断もされていないのに、双方の乳房を取ってしまうことは本当に驚いてしまいます。究極の予防ですよね。こういことには能天気な私なら、ハイリスクだということを認識しつつ、食事、運動、ストレスマネージメントなどに心がけて日々を過ごすだろうと思います。これが心配性の人なら、いつ癌になるか分からない、癌と診断されたらどうしよう、残った家族はどうなるんだ、と案じている生活にもう耐えられない、と取ってしまうのかもしれません。ある意味、思い切りが良いと思います。ただ、自分も癌になると強く思い込まずにいる方法もあるとは思うのですが。私も父方の家系にも母方の家系にも癌は出ていますが、自分もそうなるかもしれない、という風にはなかなか思いつかないんですよね。本当に人生は人それぞれだなあ、と思います。同じ出来事にどう対処していくかで、どんな風にでも人生のカンバスに色を塗れるのだなあ、と。そして、どの色を塗ってもそれぞれに美しいのだろうな、と思います。

乳がんの予防についてのサイトを少しばかり上げておきますね。
見逃すな! 乳がん最新予防術
よくわかる乳がん

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by sakurasikibu | 2009-10-22 18:49 | 仕事場で感じたこと

他になんて伝えられるんだろう・・・

今日もブログにお越しくださってありがとうございます。

月曜日、職場からお休みをもらって、West Chesterの知人宅へお邪魔してきた。彼女に会うのは丁度1年振りくらい。彼女とは頻繁に連絡を取ることもないのだけれど、過去数年の要所要所でお世話になり、なにやら縁の深いものを感じている人。今回は初めて二人きりでゆっくりお話ができて嬉しい限りだった。沢山の手料理を頂いて、大満足。噂どおり、とっても美味しくて、その優しい味にほっこり。飾らない人柄で包容力のある彼女といると、安心して心のうちにあることを話せる。彼女が覚醒したとき(彼女曰く、たぶん)のお話はとても感動した。こうして生きているだけで痛みも喜びも本当にありがたいことなんだ、と話してくれた。彼女は本当に心のキレイな人で、一緒に話をしていると清流の流れに身を託しているような気分になる。途切れることなく話をしているうちに彼女のお嬢さんが学校から帰ってくる時間になり。2年ぶりにあったお嬢さんはあどけない子どもの顔からすっかり少女の顔つきになっていて、びっくり。子どもの成長って本当に早いんだなあ、と。

お嬢さんがおやつを食べ終わるやいなや、私は知人が良く出向くという近くにある森に連れて行ってとわがままを言う。快く引き受けてくれた彼女とおうちに居たかったのに付き合ってくれたお嬢さんと3人で森に出向く。前日までは雨が続いて寒かったのに、この日は雲ひとつない快晴で気温も結構温かかった。森の散策にはピッタリ。知人も日暮れ前に森を訪れたことはなかったそうで、彼女にとってもいつもとは違う森が見れそうでなにやら期待値が上がります。この森は人間が手を加えることはほとんどなく全くの自然に近い状態で保存されています。途中で野生の鹿の群れや、七面鳥の群れに遭遇したり、大きなふくろうの声に聞き入ってみたり。

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       森の入り口付近で見たもの。天然のこの流線型がなんとも美しい。



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       このピンク色のつくしのような植物は一体何と言うのでしょうか?



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        レースのスカートを履いた木。



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       落ち葉の絨毯。



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       苔って本当に可愛いなあと思うんです。



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       金の延べ棒発見?!



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       ずっとポーズを取っていてくれたモデル慣れしている鹿さん。



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       天然の彫刻は何てカッコいいんでしょうか。



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この森の中は何か特別なエネルギーが流れている感じで、歩いているだけで本当に癒されました。目にするもの全て美しく、あきれ返るほどの量の写真を撮ったのですがその一部をここに載せさせていただきました。一緒に歩いていた知人と何度も森の美しさへの感嘆の声ならぬ、ため息をついていました。自然の神々しさと偉大さに本当に感動していました。こんなに美しいものが自然に出来上がっているのですから。そして、彼女と自然はこんなにも自分達を癒してくれるのに、そのお返しに私たちができることと言ったら、「キレイだね」とか「ありがとう」ってな位だねえ、と。この感動と感謝の気持ちを伝えるほかに、一体この大きな自然になにをお返しできるのでしょうかね。せめて、人間がこれ以上、このような美しい森を伐採していくことを何とか食い止めていくことに協力していくくらいのことでしょうかね。ちょっと真面目に考えて行きたいテーマです。



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by sakurasikibu | 2009-10-21 21:45 | つれづれ

マニ車

今日もブログにお越しくださってありがとうございます。

今月の初めにスタテンアイランドにある美術館を訪れたとき、ひとしきりその裏庭を散策して素敵なひと時をすごしたのだけれど、そのお庭にチベットの民芸品を売っているお店が幾つか出ていました。

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マニ車(まにぐるま、と呼ぶことが多いようですが、まにしゃと言うこともあるそうだ)。



私は無類の石好きなんですけれど、その私の目を一番に引いたのはこのマニ車。私はこの日までマニ車のことは知らなかったんですけれど、ターコイズがキレイだなあ、と思って、「これは何?」とお店の方に聞くと、"Prayer Wheel"だよと教えてもらいました。上部の蓋を取ると中には、ある真言が何千と繰り返し書かれた小さな巻物が入っています。このPrayer Wheel = マニ車の下部についている取っ手を時計回りに回すと、それでその巻物分の真言を読んだことになるのだそうです。一回回すだけですごい数の真言を唱えたことになりますよね。

マニ車のその真言は多くの場合、「オムマニペメフム(観音の真言)」と書かれているそうです。オム、マ、二、ぺ、メ、フムの6つの真言から構成されているんだそうです。この真言の意味は他の言語に訳すことが難しいそうですが、ダライ・ラマによると、私たちの不浄な身体・言葉・思考を、完全に統一された秩序と知恵の教えの道に導くことにより、仏陀になれるということを意味しているそうです。詳しいことはこちらをご参照くださいませ。

このマニ車のことは気になったけれど、きっと高価なんだろうな、と思って値段を聞くこともせず、友人と写真を撮ることに熱中していました。けれど、お店の人が店じまいを始めた頃に何気なく様々な品々を見ていると、さっきのお店の人とは別の人がいきなり、「このマニ車を買わないか?」と聞いてきたんですね。そして、ビックリするような安価でどうだ?と言うんです。回すだけで真言を唱えることになるって、安易さはどうも良く分からないのだけれど、品物として美しいなあ、と思って、これも何かの縁かな、と家に持って帰ってきました。

その日以来、このマニ車は私のキッチンにある小さなダイニングテーブルの上にあって、ご飯をそこで食べるたび、くるくると回しています。世の中がもっと平和になると良いなあ、と思って。チベットの寺院には大きなマニ車があって、みなそれをくるくると回しているそうです。私の浅知恵では、マニ車を回すことは安易に思えてしまうけれど、きっと本当は何か深い智慧のもとに出来上がったものなのでしょうね。だから、この小さな車を回すことで何かの歯車を回すことになっているのかもしれません。多くの人が世の平和を願って、このマニ車を回したらどうなるのかなあ、とふと考えることもあります。



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by sakurasikibu | 2009-10-20 20:24 | つれづれ

Why the Dalai Lama Matters (なぜダライラマは重要なのか)

今日もブログにお越しくださってありがとうございます。

本日2回目の投稿。

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Why the Dalai Lama Matters:His Act of Truth as the Solution for China, Tibet, and the World (Hardcover)



ロバート・サーマン(Robert Thurman)教授の書いたこの本の内容に関しての講義を先週の木曜日の晩、オーリーと一緒に聴いてきました。サーマン教授はコロンビア大の有名な仏教学者です。インド・チベットを専門にしています。ダライ・ラマとは40年以上の親交を持ち、俳優リチャード・ギアと共にチベット・ハウスを設立し、そして彼の娘はあの美しいウマ・サーマンですから。

本当は19日の晩にRubin Museum of Artでユングについての講義に参加したかったのだけれど、それはあっという間にチケットが完売。彼はかなり有名な仏教学者で著書数もかなりの数に上りますからね。 で、先日スタテンアイランドの美術館に行ったとき、その美術館の主催でこのサーマン教授の講演会が地元のWagner Collegeというところである、と知りました。多分、その美術館とこの大学以外ではほとんど宣伝していなかったんだろうと思います。当日はかなり雨の酷い日でした。この大学はスタテンアイランドについてからもバスを2回乗り換えて行かなければならないところにあるので、かなり不便。平日の夜、しかも雨の中、こんな不便なところまで来て、彼の話を聞きたい人間は当地の大学生くらいなものだろう、と思っておりました。

オーリーの車に乗って、仕事の後にスタテンアイランドに向かうけれど、雨の中結構な渋滞。講演開始時刻に少し遅れて到着。でも、マンハッタンに住んでいることであろう、サーマン教授もきっと雨の中渋滞で遅れるに違いない、と思っていたら、案の定、彼は我々の少し後に到着。会場は収容人数100人にも満たないであろう、大学の一般の講義室。本当に大学のカリキュラムの一つのような地味な感じで人が集まっていて、周囲は二十歳過ぎくらいの大学生がほとんど。きっと選択必修の講義の一つだったのではないでしょうか。

彼の講義は大変明快で分かりやすく、そして大胆なものでした。ユーモアも沢山交えられていて面白かったし、勉強になりましたね。チベットの位置は知っていたけれど、実際はあんなに大きな領域を示すのかは知りませんでした。そしてチベットの氷河はアジア大陸の全ての大河、黄河、長江、メコン川、イラワジ川、ガンジス川、インダス川等の源泉になっているのだけれど、昨今の中国のチベット自治区の森林の伐採が酷くて、環境の秩序が壊れ、いろんなところで砂漠化してきている、など環境問題の話も出ました。序盤はガンジーの暴力に対する3つの教えから入りました。一つはSurrender(放棄すること、降参すること)。これが一番いけない、と。二つ目はFight for violence with violence(暴力に暴力で持って戦うこと)、そして三つ目はFight for violence without violence(暴力に暴力ぬきで戦うこと)。二つ目はこれまで人類が繰り返し、戦争、侵略、テロなどで繰り返してきたけれど、余計な暴力をさらに生むだけでなんの解決にもならない、と色んな例をあげて教えてくれました。この2番目を続けていても誰も欲しいものは本当に手に入らない、と。そしてこの三つ目を生きて実践しているのがダライ・ラマなんだと。彼は中国がチベットから撤退することを望んでいるわけではなく、中国の領土のなかにチベットがそれまでの文化を保ちながら共存してゆける7つの条件をだしているだけなんだと。これが中国側に認められる日は必ず来ると言っていて、私も嬉しかったです。意外だったのはチベット人っていうのはもともと乱暴な民族だったそうで、昔は漢民族に恐れられていた存在だったそうです。でも、現在のチベット人は違いますよね。それをサーマン教授は人間はTransform(変容する)できる存在だと言います。それまでの習慣はDeprogram(信念を諦めさせる、取り除く)して、新たなものProgram(組み込む)ことができるんだと。そうでしょうね、簡単ではないでしょうけど、そうだと私も信じます。

で、良い台詞だなと思ったのは、”You are one of ones." こういった内容のことは"We are all one."って言うのが大方の表現だろうと思うんですけどね。そうですよね、我々は集合的無意識でみんな繋がっていて、本当はあなたもわたし、わたしもあなた、なんですから。

こういう台詞は彼が深く仏教を理解しているから出てくる台詞なんだろうと思います。けれどね、講義を聴いていて、このサーマン教授がSomething greatなるものとin and outするのが良く見えて、それも人間臭くて面白かった。仏教学者として立派なことはちゃんと言うんですよね、彼。このブログ上では全て伝え切れませんけれども。そんな彼もみんな本当はOne of onesなんだって分かっていても、それでも中国に対する強い感情がほとばしり出てくるんですよ。中国系の人がこの講義を聞いていたら、かなり気分を害したんじゃないかと思うほど結構辛らつな物言いをしていました。チベットの文化、チベットの人を愛する人には破壊者である中国は許しがたいのでしょうね。

そしてね、この教授のそんな姿がすごく良いなあと思いました。立場的には中立的な発言をしておく方がお利口さんかもしれないのに、そんなことお構いなしで、自分の意見を率直に言っているんですね。自分自身でいることに非常に快適なんだろうなあ、このおじさんは、と思いました。とても好印象でした。

講義が終わった後、19日の講演を立ち見で良いので何とか聴けないものかと探りを入れたい、オーリーと私。ゴニョゴニョと相談をして、結局ユングに関して論文を書いていないのか聞いてみることに。すると、彼は正直にユングのことはそんなに詳しくないんだよ、と。勉強はもちろんしたらしいけど、チベットのことのように専門ではないそうだ。Rubin美術館では有名人の彼をRed Book公開記念のシリーズ講演の第一回目にしているのは、人を呼び込むためもあるのでしょうね。そんな有名教授とちょっとでも話せて私はご満悦でした。こういうのもミーハーって言うんでしょうね。でもね、一緒に写真撮っても良いですかとは肝っ玉が小さくて聞けませんでした。

そうしてね、こういう素晴らしい機会の多いNYはやっぱり素晴らしい街だと思うのであります。

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講義が終わってから、気分が良かったので会場だったWagner Collegeの校舎の一つを撮ってみましたが、暗いですねえ。カメラの設定を変えないといけませんね、夜間撮影のときは。写真のサイズを変更しながら気が付いたのですが、写真の右奥に丸く小さな青い光は何でしょうかね?




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by sakurasikibu | 2009-10-18 22:46 | つれづれ

黒砂糖の効能

今日もブログにお越しくださってありがとうございます。

先日、甘いものに弱い私のことを記事にしました。そこで黒砂糖も血糖値を上げやすいので、控えていると書いたんですが、実は黒砂糖は血糖値を緩やかに上げるんですね、知りませんでした。

黒砂糖には血糖値や中性脂肪値の上昇を抑える黒い色素成分「コクトオリゴ」が入っているんだそうです。
(参照:黒糖・黒砂糖の効果・効能・効用

ほかにも黒砂糖の効能(カルシウムなどのミネラルが豊富であることなど)を取り上げているサイトを見つけたので、ご参考までにここに上げておきますね。

黒砂糖ミニ百科
黒砂糖の効果、効能
黒砂糖(黒糖)は、ミネラル、ビタミン類が豊富な自然健康食品

黒砂糖の風味って好きなんですけど、マクロビを始めてから敬遠していたんですが、使いすぎなければ身体に良いことも沢山あるんですねえ。

そうして私は単糖類と多糖類のことについて大勘違いをしていたことにも気付きました。

アガベネクターやメープルシロップも単糖類なんですね。白砂糖や蜂蜜に比べると血糖値の上昇が緩やかというのは事実のようですが。

単糖類は甘みが強くて、砂糖、はちみつ、メープルシロップなどの甘味料は全て単糖類が主成分だそうです。マクロビでは、陰性な単糖類の中でも、比較的中庸に近いもの、陽性なミネラルを含んでいるものを薦めているそうです。
そして多糖類は複合炭水化物、でんぷん質のことで、米や野菜にむくまれる穏やかな甘みのことです。(参考:Organic Baseマクロビオッティクと暮らす

白砂糖を摂らない生活が続くと、メープルシロップが非常に甘く感じられるようになりました。甘すぎる、って思うことが多いですね。甘さも慣れですね。陰性体質の私は、この甘さとは上手にお付き合いしていかないとな、と思います。

黒砂糖のことでコメントをくださったカギコメさま、ありがとうございます。勉強になりました。

<追記>
どうしてマクロビではあまり黒砂糖を使用しないのかな、と疑問に思いました。沖縄産が有名な黒砂糖は産地が南だからなのかなあ?と。マクロビの先生の清美さんに質問しました。
確かに黒砂糖には身体に良いミネラルやビタミンを豊富に含んでいるのだけれど、原料のさとうきびの産地は南国で生産されるので、温帯に住んでいる者には、身土不二の原則から外れてしまうとのこと。だから、日本のマクロビでは北海道で取れる砂糖大根から取れる甜菜糖を多く使用するんだそうです。植物としてもサトウキビの方が陰性なんですね。私の住むNYでは、日系スーパーに行っても甜菜糖は手に入りません。で、カナダ産のメープルシロップを使います。よく使うアガベネクターはサボテンから出来ているので、これもNYの気候には合わない植物だし、野生では生息していませんよね。身土不二の考えからははずれますね。

甘味料は精製された白砂糖を使用しないのであれば、自分の好みものものを適量使っていれば良いのかもしれませんね。甘みが穏やかな玄米飴や麦飴、甘酒がマクロビ的には一番安心して使える甘味料なんでしょうね。これは個人のお好みでしょうね。



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by sakurasikibu | 2009-10-18 14:00 | 食品・食事療法

未来のマック?

今日もブログにお越しくださってありがとうございます。


マックと言ってもAppleコンピューターのMacintoshではなくて、McDonaldのことです。



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先週の土曜日にチェルシーのはずれ(6 Ave. and 15th st.辺りか)のマックの前を通りかかると、店内の改装中で、なにやらマックとは思えないモダンな家具が置かれていて、ちょっとビックリしたので写真を撮りました。今後マクドナルドはこっち系に変化して行くのでしょうかね?それともこのエリアを利用する人たちを意識してこういった内装にしているのでしょうか?

マックにもそのうちオーガニックビーフを使用した環境を意識したメニューとか出てきたら良いんじゃないかと思いますけど。その前兆がこういった内装に出ていたとしたら面白いけど、どうなんでしょうかね。


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by sakurasikibu | 2009-10-17 16:15

Indulgence

今日もブログにお越しくださってありがとうございます。

Indulgenceという言葉を辞書で引くと、「道楽」という日本語が出てくる。私的なこの言葉の解釈は「自分を甘やかすこと」でもあります。

私は甘いものが好き。でも、甘いものを摂ると簡単に疲れやすくなる体質なので、摂らないでいる方が体調はずっと良いんですね、私。特に単糖類(白砂糖、黒砂糖、果糖など)は血糖値を即時にあげ、インシュリンを大量放出したあと、今度は血糖値がど~んと下がるので非情に疲れやすくなるんですね。甘いものが欲しいときは、アガベネクターやメープルシロップなど(の複合多糖類これらも単糖類です)を使って、血糖値の上昇のカーブを緩やかなものにするようにしています。でも、いくらカーブが緩やかと言えども、糖分は糖分で、マクロビの言うところの極陰性食品なので、摂り過ぎればやっぱり体調は良くないですね。疲れやすいし、やたらと眠くなります。

それでも、ときどきはそんなことも忘れて美味しい甘いものを頂きます。それが私にとっての”Indulgence”の一つです。

先日、友人二人とダウンタウンを甘いものを求めて、あてどもなく夜遅くに歩いておりました。気持ちの良い晩でしたので、多分30分以上は歩いていたと思います。ウエストビレッジにいた我々はいつしかトライベッカに移動していました。そうして、予測もしなかったWashington St.に偶然出ました。ハドソン川のすぐ側でオフィスビルや倉庫も多いこのエリアに一角だけ、暖かい明かりをともしているレストランがありました。Capsouto Freres Restaurant.
レストランももうすぐしまりそうな時間に入ったのでカウンターに座りました。メニューを見るとスフレがあると書いてあります。スフレは好物の一つですが、NYのフレンチレストランでもサービスしている所はそんなに多くありません。タルト・タタン(リンゴのタルト)も好物なのでどっちにしようかな、と思っていたところ、友人の一人が思い出したかのように、かつてこの近くで仕事をしていて何度かここのスフレを食べたことがあると言います。彼曰く、このお店のスフレはNY名物の一つなんだと言います。そうか、それなら、頂いておこう!と。3人でチョコ、ラズベリー、へーゼルナッツと3種類を頼み、それぞれを堪能しました。とっても大きなサイズで出てきたので、最初はビックリしたんですけどね。ウエイターさんがスフレの中央に穴を開けてホイップクリームとそれぞれのフレーバーのソースを入れてくれます。スフレのふわふわとソースのトロリが合わさって、あまりの美味しさに3人とも絶句状態です。フランス生まれの友人も大感激!その美味しさは後日も舌の上でダンスをしている、と言っていましたよ。もちろん3人とも残さずにペロリと頂きました。

お店の内装も古典調で落ち着いています。普段はクィーンズ区の精神病棟という雑多なところで一日の大半を過ごしているので、こういった落ち着いたお店に来るとそれだけでホッとしましたね。レストランは今年で創業29年だそうです。回転の速いNYでは、数少ない老舗のレストランですね。きっとレストランガイドとかに良く載っていることでしょうから、ご存知の方も多いレストランだと思います。

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29年の歴史を感じさせるレジスターがカウンター席から見えました。フラッシュなしの写真はぼけていたので載せませんが、実際のカウンターではもっと優しい明かりの下でレトロの薫りタップリのレジスターでした。



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レストランのサイトの写真を少し拡大したので、画質は良くないですけども、このスフレ美味しいんです!また食べに行きます!!




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by sakurasikibu | 2009-10-14 21:41 | つれづれ

スタテンアイランドまで遠足 2

今日もブログにお越しくださってありがとうございます。

スタテンアイランドへ行ったのは10日ほど前なので、少し時差のあるレポートですが、お付き合いくださいませ。

スタテンアイランドはフェリーに乗るか、とても長いベラザノナローブリッジ(あのNYマラソンで毎回最初に渡るあの橋ですよ)を車で渡るしかないし、知り合いでも住んでいない限りは同じNYCでも滅多に足を運ぶことはないんですねえ。

でも今回行ったときは大好きな画家の藤田理麻さんがThe Jacques Marchais Museum of Tibetan Artでご自身の創られた絵本の朗読をなさるというので楽しみに行って来たんですね。

当日は朗読会に参加している日本人が少数だったので、チベット語と英語での朗読になりました。
朗読された本は2冊。いずれも理麻さんが物語も絵もご自分で創られた『ワンダートーク』『ワンダーガーデン』
『ワンダートーク』はチベットに先祖から語り継がれているチベット民話をもとに理麻さんが創られました。チベットを離れて、インドの難民キャンプで過ごすチベットの子どもたちに祖国のことを偲んでもらえるように、という願いが込められているそうです。この本は国連の推薦図書にも選ばれています。『ワンダーガーデン』はダライ・ラマの個人的なエピソードをもとに創られた本です。

どちらの本も日本語、チベット語、そして英語で書かれてあるので沢山の人に読んでいただけますよね。この朗読会のときはチベット語はチベットのお坊様、英語は理麻さんの旦那様が読まれました。朗読会ではチベットの子供達とアメリカ人の子供達が仲良く最前列で身を乗り出して、お話を夢中になって聞いていました。朗読が終わった後にも子供達は沢山の質問をしていました。一冊の本が3ヶ国語で書かれているというのは本当に素晴らしいなあ、と思います。より多くの方が同じものを読むことが出来、その感動を共有できるのですからね。

理麻さんの絵本は絵が美しいのはもちろんのこと、そのお話に彼女のチベットに対する篤い思いが伺え、本当に熟慮の末に出来上がった作品なんだなあ、と思います。こどもにも分かる平たい表現で書かれているけれど、その実、とても深いものがあって、読み手を感動させてくれるんですね。

理麻さんの絵本を読んだ子どもも大人も、読後には優しい気持ちになっていると思うのです。その優しい気持ちをより多くの人に向けられるようになるとどんなに良いでしょうか。文化、宗教、イデオロギーなどの違いがあっても、肌の色が違っても、私たちはみんな同じ人間なんだと理解していきたいですね。上も下もなく、人間が同じ人間に非情で残酷な扱いをすることがこの世から消えることを、本当に心から願います。理麻さんがなさっている絵や物語を媒体とした平和活動は本当に素晴らしいと思います。理麻さんの創られたこの絵本の収益金は全て彼女が作られた慈善団体、ブックス フォー チルドレンを通して、チベット難民の子供達のほかにも発展途上国の恵まれない子供達の為に寄付されるそうです。

あなたの手にする本が間接的に、助けを必要とする子供達の為になっているって素敵なことですよね。

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写真提供:ゆるLOHAさん
理麻さんの旦那様はまるで声優さんかと間違えるほど、とっても朗読がお上手で聴いているこちらがビックリしたほどでした。

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by sakurasikibu | 2009-10-13 21:00 | つれづれ